今回は、Ammerschwihrという村にあるオーガニックワイン生産者、Thomas André et Filsにお邪魔した。

Thomas André et Fils

Thomas André et Fils
 

実はここのワイナリーさんは、以前たまたま立ち寄ってテイスティングをさせてもらってから、個人的に気に入っている。雰囲気が良いお勧めなワイナリーだ。


何が良いかと言うと、カーヴの中でテイスティングをさせてくれる。

木樽に囲まれてワインをいただくというのは、格別だ。ワインは味も大事だが雰囲気も大事だと思う。

以前日本から来た友人を連れて行ったら、「なんだか秘密基地かなんかで飲んでいるよう」と大変に気に入ってもらえた。

  木樽   カーヴの中でテイスティング   

こちらのワイナリーは、息子さんとお嬢さんに数年前に引き継がれた。コンクールなどに出品していないのか、村のワインイベントなどにも参加することがなく、そういう意味でもあまり 世に知られていないイメージもあるのだ。けれど最近は、ストラスブールや各都市で開催されている小さめのオーガニック関係の展示会などに出展しているそうだ。

ケッフェルコッフ  


グランクリュ(Grandcru) はマンブール(Mambourg)が主で、この村のグランクリュと言われているケッフェルコッフ(Kaefferkopf)は混種のみ。なぜかと言うと、各セパージュ別でワインができるほどの各ぶどう品種の生産量がないそうだ。実は以前、ここのワイナリーで初めて「グランクリュのMambourgには愛(mAMbOURg、アムール)が入っている。」と教えてもらった。


 

ワイン
 
ワイン
 

日本にも全く入っていないし、そういう意味では全然知られていない(気がする)アルザスワイナリーなのだが、味的にはちょっと素朴な、優しい味のアルザスワインと言うイメージだ。世代が変わっていろいろ実験中のワインもあって、そこも面白いワイナリー。

ワイン
 
試飲
  


私がここのワイナリーを好きになったわけは、ここのヴァンダンジュタルディヴになり損ねたと言う甘口ワインがとても美味しかったこと。ヴァンダンジュタルデイブと名乗れない事もあって、お安く、かなりコスパの良いワインで、それが好きで箱買いしてしまった。ただし、そのワインが生産されたのはその年だけだったらしく、今はもう買えないので残念だ。


こういうたまたま生産したワイン、諸事情でその年だけ生産したワイン、規定には外れているが、名称的にそう名乗れないだけで、美味しいワインなど、そういうワインを見つけるのは、宝探しのようで好きだ。


 







また、ここのゲヴェルツトラミネールは、逆に結構辛口の胡椒味がするワインに仕上がっている。「食事に合わせるには、甘口ゲヴェルツトラミネールよりは、辛口に仕上げた方が良いよね」と代を交代したお父さんが言っていた。


以前に友達を連れて訪れた際には、お嬢さんが対応してくれたのだが、一緒にこのワインカーヴでテーブルを囲んで、一緒に飲みながらテイスティングをして、親に隠れてこっそり小さな飲み会をしているような雰囲気で、それもとても楽しかった。


 
試飲
  


また、その時には、まだできていないけど、とちょっと若すぎるワインを樽から直接飲ませてくれて、それも日本から来た友達には楽しかったようだ。

そしてやっぱりオススメはワイナリーのぶどうジュース。ワインを造る果汁なので、ぶどうそのものの味がしっかりして美味しい。
ワインのテイスティングをした後のこの甘くて優しい味のぶどうジュースは、ワインの元も分かるので、そう言った意味でもテイスティングはさらに有意義になると思う。こちらのワイナリーのぶどうジュースは混種でリースリング種だったかと思う。


ぶどうジュース
 
ワイン棚
 

お値段も平均的で、この村のお気に入りワイナリーの一軒。外観も可愛く、味だけでない、テイスティングの雰囲気も二重丸のワイナリー。
もちろん、ワイン自体の味と香りもいい。それをさらに美味しくしてくれる、こう言った雰囲気も、ワイナリーでのテイスティングの醍醐味だと思う。

この記事を書いた人

Coquelicot
Coquelicot
元フランスのワイン展示会運営会社勤務。フランス、アルザス地方在住10年以上、アルザスワインを極めるべく、アルザスで訪れたアルザスワイナリー100軒以上、テイスティングは200軒以上。
インスタグラム coquelicots00