初めて訪れたイタリアでは、しばしば非日常的な経験がありました。それは国境に触れた時のお話です。島国で育った私たちにとって、国境はあまり身近なものではなく、どこか冒険じみた響きがありますね。しかし当然のことながらヨーロッパなど隣国と地続きになっている国々では、それはもはや日常なのです!

家はフリウリ、庭はスロベニア

たとえば、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の山道を車で移動していた時、生産者と現地スタッフの鈴木がなにやら談笑している様子だったので、どうかしたんですか? と聞くと、こんな答えが返ってきました。

「イタリアよりもスロベニアの方がガソリンが安いから、みんな国境を超えて(ガソリンを)入れにいくんだ、って笑ってたんですよ」

こんな国境あるある的なお話から、もっと生活に密着したエピソードもあります。

BLAZIC(ブラジック)という生産者を訪れた時のこと。家のすぐ裏手に畑があるというので見学させてもらっていると、生産者の口からこんな発言が飛び出しました。

「(一本の樹を指して)ここから向こうは実はもうスロベニアなんです」。

イタリアとスロベニアの国境

中央に見える畑はスロベニア、手前の砂利道はイタリア。

なんと、住居はフリウリ、庭および畑はスロベニア(正確にいえば、国境線上にあるため無国籍状態)という大変珍しい状況を目の当たりにしたのでした!

ちなみに写真奥に見えている赤い屋根のお家はいとこが住んでいるとのことで、彼らは当然スロベニア人です。

ブラジックの北欧らしいインテリア

かわいらしいインテリアの試飲ルーム

メンバー全員本気飲み

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア・コルモンスの町から車で5分。国境を越えて行ってきましたよ〜スロベニア!

目指すはスロベニア最西端、ゴリシュカ・ブルダ地域。ゴリシュカとはゴリツィア(イタリア国境沿いの町の名前)、ブルダはコッリオ(丘)という意味でイタリアのコッリオ・ゴリツィアーノと同じ丘陵地帯を形成しています。

お目当ては、Vino Hayashi がイタリア国外のワインで最初にリリースしたワイナリー、Edi Simcic(エディ・シムチッチ)

エディ・シムチッチワイナリー

エデイ・シムチッチのワイナリー

弊社社長ハヤシが初めて口にした時、あまりの美味しさに悶絶し「どうしよう、イタリアワインじゃないけど。『イタリアワイン専門じゃないんかい!』ってクレームがきたらどうしよう。・・・チッチッチッチーン(心の秒針が振り切れる音)!・・まあいいか、美味しいし」と、数秒間葛藤した思い出の生産者です。

エディ・シムチッチ外観

外観もオシャレ

アレックスさん

エディ・シムチッチの当主アレックスさん

レブーラ

日本未入荷のレブーラ。いつか飲めるようになるかな?

 

さて、ワイナリーに着くと現当主のアレックスさんが温かい笑顔で迎えてくれました。テイスティングルームで試飲を重ねること数十分・・私はあることに気づいていました。

・・も、もしかしてアレックスさん相当飲ませたがりやさんなんじゃ?? もしくはハヤシのところの社員だからって、気合い入れて手厚く接待してくれてる・・?

出るわ出るわ、総アイテム数15種類! しかもウチの取材メンバーときたら、美味しいからと言ってついつい本気飲み(運転手メンバーはおあずけ・・ごめんなさい)!

VinoHayashi定期購入コースでは、取材メンバー一同本気飲みしたワインをスロベニア情報、そしてエディ・シムチッチ現当主アレックスさんに迫った冊子と共にお届けします!

お楽しみに。

この記事を書いた人

カワシマハヅキ
カワシマハヅキ
大手ワイン輸入商社にソムリエとして7年勤務後、イタリアワイン輸入会社ヴィーノハヤシに入社。社内ではライティング・編集担当。極度の方向音痴で会社の近くでも道に迷う。