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Chapman’s Peak Drive チャップマンズ・ピーク・ドライブ(標高600mの岩山を通る、全長10kmのドライブウェイ)から見る景色。ケープ半島を回るときは何度も通る。世界に誇る絶景の連続。

この夏、3度目の南アに飛んだ。今回はケープタウン国際空港から東にルートを取り、ステレンボッシュへ。所要時間は車で40分そこそこ。フリーウェイからは広大な南アの大地が見渡せる。ステレンボッシュは南アフリカを代表するワインの産地。ケープダッチ様式の建物とオークの並木が美しい古都である。ダーバンに暮らす家族とは現地ホテルで落ち合った。
(関連記事:7月21日掲載「ケープのお医者さん。」http://www.wine-what.jp/lifestyle/4438/)

翌朝は早くに目が覚めた。朝食後、街中を散策、カフェで休憩を取り、早々に次の目的地へ。ワインランドの愉しみは、旅の後半にたっぷり取ってある。

先ずは内陸ルートを西へ、南アフリカ最古のワイナリー、コンスタンシアの「Groot Constantiaグルート・コンスタンシア」を訪問、イタリアンでランチ、続いてカーステンボッシュ植物園へ。ここでは南アの輝く太陽の下、様々な植物と鳥たちが訪れる者を楽しませてくれる。

その後、港町ハウトベイを通り、大西洋沿岸を北上。ケープタウン近郊の高級リゾート「Camps Bayキャンプスベイ」へ。カーブが続く美しい海岸線をぐんぐん走らせる。突然、視界に壮大な山々が現れた。正面には、ライオンの頭のように尖がった丘「Lion’s Headライオンズヘッド」、右手には、ラクダのコブが並んだような不思議なカタチをした山々「Twelve Apostlesトゥエルブ・アポストロス(キリストの12使徒の意)」。

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グレーのシルエットが美しい朝の12使途の山々。太陽が顔を出すと表情が変わっていく。どの姿も壮麗だ。真っ白な外観のホテルとのコントラストがいい。

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ビューポイントで撮影。そびえ立つ12使途の山々。雲ひとつない青空。きれいだなあ。

導かれるように天空を仰ぎ見た。一瞬、夢を見ているのかと思った。そして、うっとりと「あぁ、このまま死んでもいいな…(ほんとに死んだら困るけど)」と思ったのだ。オリンポスの12神が住む神話の世界、聖なる山のように思えたのだ。海好きのわたしが、山の光景に、これほどまでに心を捕らわれるとは…

南アでの体験は、自分の価値観や人生観を丸ごと変えてしまう「すごさ」さえある。我に返り(現実に戻り)景色を眺める。海沿いには豪邸が建ち並んでいる。どの家も山と海の絶景を享受できる造りだ。お友達になりたいわ。

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夕陽に染まる12使徒の山々とキャンプスベイの街。雲の動きはみるみるうちに変化して、白から茜色、ピンク色になったかと思うとグレーになった。ここに居ることの幸せ、家族と共に過ごせることに感謝。それぞれが無言になった。

高揚感がおさまるほどなくホテルに到着。南アを車で回るときは、敷地内にパーキングがあるホテルを選んでくださいね、これ鉄則です。駐車場係に車を頼んでレセプションへ。目を引いたのは、エントランスやロビーに置かれたヴィンテージバイクのコレクション: BMW、VESPA、HARLEY-DAVIDSON、MOTO GUZZI、YAMAHA… 白い館内に映える映える!客室はシービューとマウンテンビューの二部屋。どちらも眺めがいい。

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シービューの客室。シンプルでクリーン、機能的な作りで居心地良かった。海が目の前というのはやっぱりいいね。

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YAMAHA の「Diavoletta ディアヴォレッタ」、客室フロアの突き当たりに、ランウェイに登場するモデルのように演出されていた。作りがとても美しく見惚れてしまう。ゴローザの好きな水色、白、茶の組み合わせ。「小悪魔」というネーミングも粋だねえ。

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VESPA(イタリア語で「スズメバチ」の意)、日本では名画「ローマの休日」や松田優作の「探偵物語」などで有名になったイタリア、PIAGGIO(ピアッジオ)社製のスクーター。元々はピアッジオ工場内の移動用に使われていたんだよ。一説によるとネーミングの由来は、エンジン音と上から見た車体のフォルムが「スズメバチ」に似ているから。

少し休憩を取り、日没に間に合うように外へ出る。おしゃれなカフェやレストランが連なる海岸通り、白砂のきれいなビーチ。刻々と変化する光、空と海。波は荒く、風も強い。山々と街が夕焼け色に染まっていく。綿菓子みたいな白い雲。太西洋の落日。この瞬間を胸に刻もう…

夕食は海沿いのスタイリッシュなレストランで。ここでは迷わずシーフード:生ガキ、カラマーリのソテー、エビのフリット…などなど。 ワインはステレンボッシュの名門ワイナリー「Delaire Graffディレア・グラフ」のシャルドネを。エレガントだが、これまで飲んだことのないコクのある味わいだった。

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大西洋の日没。感動のとき。波と戯れる南アの子供たち。大人もみんな楽しそうだった。カモメも気持ちよさそうに飛んでいた。犬たちも砂浜を駆けていた。

こうして数日間、キャンプスベイを起点にあちこち出かけて行った。その日の天気で行き先を決める。ある日は、ハマナスまでホエールウォッチング、ある日はサイモンズタウン、ボルダーズビーチのペンギンに会いに。そして、風のない澄み渡る青空の日、この日しかない!と向かったのは、ケープタウンのシンボル、テーブルマウンテン。山頂からは360度の大パノラマが開ける。上から眺めるライオンズヘッドとシグナルヒル(Lion’s Rumpライオンの尻と呼ばれる丘)は、ほんとうに巨大なライオンが横たわっているみたいだ。ケープタウンてすごい!

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テーブルマウンテン(頂上がナイフで横に切ったように平)からのパノラマ。ケープタウン市街、テーブル湾、ロベン島、ライオンズヘッド、シグナルヒルが見渡せる。画像左側には数本のロープ、けっこうな急勾配のロープウェイが5分で運んでくれる。

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ドライブから戻ると、ど派手なLAMBORGHINIが!Huracàn Spyderかな?リゾートに似合うね。目の保養になった。

海沿いを満喫したら、いよいよクライマックス、最終目的地のワインランドへ。
このおはなしは、いずれまた。

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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