キャンプスベイからケープタウンの東方50kmに位置するワインランドへ。

宿はステレンボッシュ郊外のワイン・エステート。総面積180ヘクタールの敷地内に104ヘクタールのブドウ園を有する Relais & Chateaux(ルレ・エ・シャトー)加盟の5つ星ホテル。

まず、アプローチがすごい。道路に面した門から約1㎞、なだらかな坂を上り、レセプションのある本館へ。エルダーバーグ山脈の雄姿と麓に広がるブドウ畑の景観が素晴らしい。

客室棟へ案内される。ヴィンヤードビューの部屋。ゆったりとした室内。テラスからはブドウ畑にそのままアクセス可。散策が楽しみだ。

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客室テラスから臨む絶景。うっとりするほど美しい。ロケーション最高です。

バスルームのアメニティも充実。エスプレッソマシーン、湯沸かしポット、コーヒー、紅茶、ルイボスティー、ココア、クッキーなど品揃えも十分。早速お湯を沸かしてフィルターコーヒーを淹れて一服。南アでよく飲まれているコーヒーの飲み方は、いわゆるフレンチプレス、これがなかなか美味しいのだ。あまり外れがない。

ドライバー担当の息子はテラスに腰掛け、景色を眺めながら、しばしプランニング。どのワイナリーを廻り、どこで食事をするか。ステレンボッシュには300を超えるワイナリーがあるという。

我が家族の暗黙のお決まり、お散歩の時間がやってきた。ケープの日の入りは18時過ぎくらい。少し着込んで出かけよう。

季節は冬から春へと変わる頃、日本とは逆になる。しかしながら、実際には1日の中に四季があって、朝は春、日中は夏、夕方は秋、夜は冬なのだ。半袖からダウンまで必要だった。わたしたちがダウンを着ているときに、タンクトップ姿の白人を何度か見かけたが、彼らの皮膚感覚はいったいどうなっているんだろう。

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前庭に咲くピンクッション。南アの花、好きだなあ。

テラスから芝生の庭、池を廻ってブドウ畑を登っていく。景色があまりにも美し過ぎて「うわー」とか「きゃー」とか言いながら、あっちもこっちも撮影するので、息切れする。ブドウの木は、葉が落ちきり休眠中。きれいに剪定され、また良いブドウの実が成るのを待っている。ブドウ畑には生き生きと草花が繁っている。環境にも人にもやさしい健康的なワイン造りが成されていることがよくわかる。どれだけたくさんの労働の手が必要なんだろう・・・ふと考える。

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レストランのテラスから見る、朝の客室棟。芝生の手入れをしているのが見える。

南アワインの価格の安さは、労働者の低賃金にもあるようだ。フェア・トレードのワインもあるそうだが、南アの富と貧困の格差には、正直日本人のわたしたちは驚かされる。

それにしてもなんという広さなのだろう。どこまでが敷地なのか・・・山間に太陽が沈んでいく。海に落ちる太陽も、山に隠れる太陽も、ここではスケールがすごすぎる。地球を感じる。

一日目の夕食はさすがにホテルで取ることにした。ここならゆっくりとワインを飲んで食事もできる。電気ストーブがあるから大丈夫だろうと、テラス席にしたのだが、寒すぎて冷えすぎた。南アは一般的にポーションがたっぷりなので、わたしたち家族は、スターター2品、メイン1~2品、サイドメニュー1~2品をシェアーすれば満腹になる。お部屋に戻ったらお風呂に浸かって温まろう。満天の星空。宇宙を感じる。

翌朝は日の出を見に、またまたブドウ畑へ。太陽が顔を出すのは7時半くらい。日本に比べると2時間ほど遅い。これまた感動的な朝だった。こうして夜と朝を繰り返し迎え、昼間はワイナリー巡りに精を出した。

今回、廻ったのはステレンボッシュ10カ所、以前に行ったフランシュフック1カ所もご紹介。

【アルファベット順】

Asara Wine Estate(アサラ・ワイン・エステート)
宿泊したホテル。カジュアルダイニングでディナー。ピッツァ、ラムカレー、ポークリブ・グリル、サラダ。シャンパーニュとこちらのカベルネ・ソーヴィニヨンを。
(※ワイン・エステートとは、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行っている生産者、大規模農園のこと。その農園で収穫したブドウだけを使ってワインを造る。)

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ランチ風景。スパイシーなエビの料理、スプリングロールetc. ディレア・グラフ・エステートにて。

Delaire Graff Estate(ディレア・グラフ・エステート)
併設のアジアンレストラン「INDOCHINEインドシネ」でランチ。人気のメインダイニングは空席なし。ロケーションが素晴らしい。料理は絶品。ソーヴィニヨン・ブランを。

Hartenberg Wine Estate(ハーテンバーグ・ワイン・エステート)
テイスティング → スーパープレミアムワインのシラー The Stork 2012を購入。南アのトップ・シラーズの一本だとか。今回一番高価なワイン。

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プロテアの花が一輪。フライト前に寄ったジョーダンで。

Jordan Wine Estate(ジョーダン・ワイン・エステート)
訪問は2度目。大自然の中でのランチ。フレンチとイタリアンのフュージョン。シュナン・ブランを購入。

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カノンコップ・エステートのずら~っと並んだボトル。はじめて見る大きさばかり。マグナム(左から2番目)が小さく見えたよ。

Kanonkop Estate(カノンコップ・エステート)
テイスティング → ピノタージュ 2014とカベルネ・ソーヴィニヨン2011を購入。有名な赤ワインメーカー。アートギャラリーもある。

Kleine Zalze(クライン・ザルゼ)
併設レストラン「Terroirテロワール」でディナー。サービスも良く美味しい。ワインはこちらのロゼと赤(シラー)を。味噌を使った料理も!

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「乾杯!」木陰のテラスが気持ちいい。ラ・モッテにて。

La Motte(ラ・モッテ)
フランシュフックのワイナリー。併設の美食レストラン「Pierneefピエニーフ」。女性シェフがクリエートする繊細な料理。ここはフルコースでいけちゃいます。

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ラステンバーグにて。門から本館に辿り着くまで2.2km!のどかな風景。

Rustenberg(ラステンバーグ)
名門ワイナリー。広大な敷地にケープダッチ様式の建物。ソーヴィニヨン・ブラン2015を購入。

Simonsig(シモンシッヒ)
見学のみ。見覚えのあるロゴだと思ったら、普段日本で飲んでいるワインだった。

Spier(スピア―)
見学のみ。朝食をたくさん食べたので、デリでパニーニとキッシュを購入してお庭でランチ。

Tokara(トカラ)
前回に続き2度目の訪問。ワインとオリーブオイルのテイスティング → ソーヴィニヨン・ブラン2014、シャルドネ2015、オリーブオイルを購入。改装中の為レストランはクローズ。オーナーは日本びいきで、料理もジャパニーズテイストだとか。

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楽しい散歩。枯れ木も絵になるね。

滞在最終日の朝は、本館から門に続く一本道を散歩した。

芝刈りやブドウ畑で作業する人々の姿が見える。花壇には、南アの国花キング・プロテアをはじめ、アガパンサス、ピンクッション、カラーなど、色とりどりの花が咲いている。お土産に落ち葉を拾ってきた。連日お天気にも恵まれ、良い滞在となった(関連記事:8月18日掲載「キャンプスベイのマ―ヴェラスな休日。」http://www.wine-what.jp/lifestyle/5580/

また南アフリカが好きになった。

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帰国前日に見た、燃え上がる炎のような夕焼け。感動した!

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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