ゴローザの『南アフリカ旅行記』あとがき。

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縁あって、南アフリカに3回行きました。ゴローザの『南アフリカ旅行記』では、南アの魅力や楽しい体験だけを書いてきました。南アの『光と影』、光が強い分、影とのコントラストは強烈でした。南アは、アフリカの中では唯一G20に参加する経済大国と言われていますが、さまざまな深刻な問題を抱えています。

最初に行ったとき、貧富の差を目の当たりにして絶句しました。胸が締め付けられる想い、言葉なんて出てきませんでした。ショッキングな光景に涙がでました。物乞いする人たちがたくさんいました。走行している車の前に突然でてくるのです。採れた作物を持って、車に駆け寄って売りにくる子どもたちもたくさんいました。

教育を受けられず、「夢」というものを知らない、持てない子どもたちがいるということ… 高級車がぐんぐん走っている道の脇を、何十キロもただひたすら歩くことでしか移動できない人びとがいるということ… トタンを寄せ集めて作った、吹きさらしのバラックの家にしか暮らせない人びとがいるということ… なにかできないのかと…考えたりもしましたが、なにもできません。一過性の旅行者のわたしに偉そうなことなど言えません。

自分が(人間て)怖い…と思ったのは、3回目に行ったとき、これら現実を、「風景の一部」として見ている、慣れてしまった自分に気づいたときです。見て見ぬふり無関心、無反応の怖さです。南アに行って人生観、価値観が変わりました。実際に見て感じとることができたことはよかったと思います。以前からしているユニセフ募金は続けたいと思いますし、またワインを通した教育や医療の支援があることも知ったので、微力ながらもやっていきたいと思いました。

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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