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ワイン王国・山梨の老舗「シャトー・ルミエール」

思い出のワインに原点回帰した旅

初めて山梨県で買ったワイン、ルミエールのワイナリーに、20年後、初めて家族で行って来ました。

初めて手にしたワイン

私がワインと出合ったのは、およそ20年前のことです。

当時、なんとか自転車に乗れるようになった子供たちに、自転車に乗る楽しみや競い合う気持ちを持ってもらいたいと思い、自転車レースに参加していました。シーズンになると、山梨県や長野県で開かれている子供の大会に出場するために、毎週のように兵庫県から車を走らせていました。

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宿泊はコストを下げるためにキャンプをしていました。食料調達は地元のスーパーへの買い出しでしたが、ワイン王国・山梨県のお酒売り場のワインの多さにびっくりでした! そのワイン王国で初めて手にしたワインが同県笛吹市一宮町にある創業1885年の老舗ルミエールのワインだったのです。

今回、成人になった息子が中心となって山梨県への旅行を企画し、思い出のワインでもあるシャトー・ルミエールのワイナリー見学に行くことになりました。

決行日は11月3日「文化の日」です。この日は山梨ヌーボー解禁で、ルミエールをはじめとするワイナリーがたくさんある笛吹市は新酒まつりで盛り上がっていました。

ブドウの一大産地である一宮町は見渡す限りブドウ畑で、ワイナリーも多いですが、生食用のぶどう狩り園も軒を連ねていて、観光バスが激しく出入りしているようでした。

ルミエール・ワイナリーは、こじんまりですが、畑で育てているブドウの品種も多く明るい印象を受けました。

この日は、専用バスでワイナリーを巡る、「ワインツーリズムやまなし2016」のツアーの方達と一緒に見学することになりました。まずブドウ畑に行き、甲州種を取って味わいましたが、とても甘くて酸味は少なく、ほのかな渋味が後味として残りました。甲州はワインになる前でも美味しかったです。

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畑から工場内に移動すると、日本初の地下発酵槽へ。御影石製の石蔵発酵槽で、国の登録有形文化財に指定されていて、年に一度ワインに興味のある方を一般募集してその石蔵発酵槽を使ってワインづくりをしているそうです。

地下にあるワインセラーも石づくりで沢山の樽が並び、壁に赤いシミがありました。この赤いシミは、かつてセメントタンクに蝋を塗ってワインを貯蔵していた名残だそうです。セラーに入ってすぐにワインのいい香りがしたのは、セメントタンクにワインが染み込んでいるからだ、と直感しました。

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そのあとは、ルミエールワインを味わえる「一等地カフェ」へ移動。ワインとチーズ、山梨県産豚のバラ部位を赤ワインで漬け込んだワインベーコンなどが盛られたアミューズと、映画のワンシーンのようなブドウ畑の風景を楽しみながら、ルミエールワインを味わいました。

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思い出のワインを楽しんだ後は、ワインショップでワインのチョイスです。

新酒祭りのこの時期に選んだワインは、甘口デザートワインのルミエール・フレール・ミルズ。かつては、赤ワイン向けの醸造用ぶどうとして栽培されていたミルズ種は、栽培が難しく色素も薄いことから栽培面積が縮小され、現在では希少品種だそうで、試飲した妻も「白ワインなのに薄いピンク色、果実の華やかな香りとマスカットを食べているような味」と絶賛でした。

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今回、シャトー・ルミエールに行ったことで家族の当時を思い出し、今、私自身の趣味といえるワインを楽しむきっかけになった原点に戻れたような
気持ちになれた旅でした。

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kenji kuroda
ワインが好きで、週末は妻の作る料理を肴にワインを味わい、夫婦で美味しいワインを求めてドライブや旅行に行くことを楽しんでます。

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