福岡ハカセ 青山学院大学教授 米国ロックフェラー大学客員教授 分子生物学者 作家
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犬房春彦 岐阜大学生命科学総合研究支援センター抗酸化研究部門特任教授

生化学的視点から見たスパリブ

今回は、テレビなどのメディアでも大活躍されている分子生物学者、福岡ハカセ(伸一)さんの登場です。福岡さんは、「生物と無生物のあいだ」や「動的平衡」シリーズなどのベストセラーを執筆され、多くのファンの方がおられます。美術にも深い造形を持ち、特に画家ヨハネス・フェルメールの愛好家としても著書をお持ちです。そして、自他ともに認めるワイン好き。スパリブ開発者の岐阜大学生命科学総合研究支援センター抗酸化研究部門特任教授、犬房春彦先生とともに、ときに容赦ないディープな研究者視点で意見交換をしてくれました。

福岡ハカセさんと大房春彦さん

福岡ハカセさん(左)と大房春彦さん(右)

—今までの対談では、ほとんどの方々が犬房先生と何らかのつながりがあって対談に出ていただきました。今回は犬房先生が福岡ハカセさんの書かれた本やコラムを読まれて、ぜひとも対談にと熱望されて実現しました。犬房先生、その理由を教えてください。

犬房
福岡先生の著書やコラムを拝読するたびに、「分子生物学の難しいことをこんなにわかりやすく書くことができる方は他にいない。」と常々感服しておりました。それに、某週刊誌で「アルコール代謝には糖分(グルコース)が必要なので、お酒を飲んだ後に締めのラーメンを食べたくなる。」と理論立てて書いておられて、ぜひともお話ししたいと思ったのです。

福岡
それはうれしい、ありがとうございます。犬房さんはもともと外科医として長く活躍されていたのですよね。それでアルコール分解を進めるサプリメントの研究開発をされるというのは、経歴としてとても珍しいケースではないでしょうか。まずはその経緯を伺いたいところですね。

犬房
実は、スパリブの開発は「ヒョウタンからコマ」の結果なのです。私は外科医のかたわら、長年ガンの研究をしていました。その研究の中でアルコールを飲み過ぎると免疫が低下してガン転移が増えるという研究をしたことがきっかけとなりました。その後、友人が私に提案した「アルコール代謝を促進するサプリメント開発をして、アルコールの健康被害を少なくしよう」と言うテーマを実現しようと考えるようになりました。アルコールの代謝産物であり発癌性があるアセトアルデヒドは、お酒を飲んだ後24時間程度で体から消えていきます。でも、アセトアルデヒドが引き起こす酸化によるストレスは高い値のまま一週間近く体に残るのです。つまり、アセトアルデヒドの直接作用ではなく、酸化ストレスが肝臓などに障害を起こす要因なのです。

福岡
興味深いのがスパリブの成分です。コエンザイムQ10やビタミンC、L-シスチン、ナイアシンなど、よく知られている成分なのに画期的なアルコール代謝をもたらす。一般的に、代謝を高めるためにはTCAサイクル(クエン酸回路。代謝にかかわる重要な生化学反応)を促すことが必要だと思うのですが、その効果とは抗酸化作用を持つビタミンCがカギになるのでしょうか?

犬房
さすがです。サイエンティフィックな背景を理解してくださるからこその質問ですね。楽しくなってきました。おっしゃる通りなのです。私は独自の研究から、ビタミンCの抗酸化力が最大に働く配合比率を見つけたのです。

福岡
なるほど、やはり比率なのですね! 原理的に説得力のあるお話だと思います。一例ですが、牛乳に含まれるタンパク質の一つであるカゼインは、栄養学的にほぼ完璧なアミノ酸組成をしています。これさえ摂取しておけば栄養不足はおこらない。ところが、そこに特定のアミノ酸を数種加えると、とたんにアミノ酸の欠乏症状が発生してしまうのです。つまり加えることによって、アミノ酸組成の比率が変化し、過ぎたるは及ばざるがごとし、という結果を生み出してしまう。これはアミノ酸インバランスと呼ばれる現象です。つまり、効く成分をただプラスしさえすれば効果が増すものではない。アクセルとブレーキを相互に働かせるように、ベストな量を配合することで最大限の効果が得られるわけです。この点から見ると、スパリブ開発の経緯には科学的な説得力がありますね。

犬房
その理論は、スパリブの研究から派生して開発した抗酸化効果の高いTwendee Xにも繋がりました。Twendee Xは糖代謝を進める配合剤として開発を始めたのです。当初はスパリブの成分にいろいろなものを加えていったのですよ。しかし、加えていって効果が上がるものって、ほとんどないのですね。最終的に増やしたのはたった一成分で、ナイアシンだったのです。

福岡
ナイアシンとはおもしろいですね。私はナイアシンを作る一段階手前の酵素に、キノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼという酵素があるのですけど、その酵素をノックアウトしたマウスのモデルを作って持っています。犬房先生の研究に使えるかもしれませんね。

犬房
ありがとうございます。そういえば先生が、ご本に「ネズミを使うのが研究に最適かどうか疑問である。」って書かれていましたよね? 実にTwendee Xの研究でまさにそれが証明されたのですよ。Twendee Xを糖分摂取前に1回飲むとヒトやカニクイザルでは血糖値が下がるのですが、マウスやラットではまったく血糖値が下がらないのです。

福岡
齧歯類(げっしるい/ネズミ目)は自分の体の中でビタミンCを作れますが、霊長類は作れない。代謝が違うのですよ。糖尿病にもビタミンCの抗酸化力が効くのでしょうか?

犬房
糖尿病は血糖値が高く、それが酸化ストレスを引き起こすので、体全体にいろいろな問題が出てきます。酸化ストレスは、なんと150種類以上もの病気に関わっているんですね。ですから、Twendee Xは、異なる分野でも活用できるのではと考えているところなのです。福岡先生なら、私が予測するのとはまったく違う利用方法に気づいてくださるのではないかと思います(笑)。

福岡
外科医の先生が通常は足を踏み入れない領域でのご活躍ですね。実は、私がもっとも感心したのは、犬房さんがご自身の研究を「商品化にまで繋げている」というところです。世界中が注目するような偉大な研究はたくさんあります。しかし、ノーベル賞を受賞するような研究でも、それが商品になって一般の方が直接手に入れて、恩恵を受けるところまでに至っている例はなかなかありませんからね。

犬房
そう言っていただけると研究者冥利に尽きます(笑)。ところで、福岡さんはかなりのワイン愛好家と聞いていますが?

福岡
私はニューヨークのロックフェラー大学でも研究しています。あまり日本では知られていませんが、ニューヨーク州のロングアイランド地方には美味しい地ワインがたくさんあるので、楽しんでいますよ。私は昆虫、特に蝶に興味がありまして、その共通の趣味で意気投合したイタリア大使から贅沢なワインの英才教育を受けてしまい、抜け出せなくなった経緯もあります(笑)。もともと白ワインが好きで、ディナーの2/3は白で通し、メインの肉料理のときは赤ワインにしています。最近感激したのが、イタリアのフランチャコルタですね。ANAの機内誌「翼の王国」にレオナルド・ダ・ヴィンチについて執筆する時にイタリア取材に行きまして、フランチャコルタの泡立ちが、なんともきめが細かくて……フィレンツェの夜を美しく演出してくれました。あ、そんな夜こそスパリブのお力拝借ですね!

犬房
気持ちよく酔いたい夜は、事前にスパリブを飲んでしまうと飲み代が2倍になってしまうとお叱りを受けることもありますのでご注意ください(笑)。私の経験からも、二日酔い防止にはお酒を飲んだ後にスパリブを飲んでおくと翌日がラクになります。

福岡
これからはそうします。

—福岡先生、犬房先生、今日は本当にありがとうございました。今回の対談は、研究者ならではの生化学的なお話ばかりで心配していましたが、最後にはワインのお話が出てきたのでホッとしています。スパリブを使ってワインを健康的に飲んでいただき、お二人の研究がさらに飛躍することをお祈りしています。

スパリブ|supaliv
スパリブ

今、話題の飲酒用サプリ「スパリブ」は、配合したビタミンCやコエンザイムQ10などが身体の代謝を促し、効果的にアルコールを分解させる栄養機能食品です。飲食前・中・後、いつでもお召し上がりいただけます。一回あたりの目安は3粒です。

【お問い合わせ先】TIMA Japan 06-6261-6670
【公式ホームページ】 www.supaliv.net

※栄養機能食品(ビタミンC):ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。

※本品は多量摂取により、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。摂取量の目安を守ってください。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
ワインと食のライフスタイルマガジン「WINE-WHAT!?」編集部です。
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次号は6月5日発売。ナパ・ヴァレーの最新情報をお届けします。
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