2月20日よりカリフォルニアワインの「ボーリュー・ヴィンヤード」と「スターリング・ヴィンヤード」の直輸入販売がスタート。その味わいをいち早くワインジャーナリストの柳忠之さんにテイスティングしていただきました。

ボーリューヴィンヤード

ボーリュー・ヴィンヤード

ナパ・ヴァレーにおけるカルトワインの先駆けは、オーパス・ワンでもなければスクリーミング・イーグルでもない。1936年が初ヴィンテージとなるボーリュー・ヴィンヤードの「ジョージ・デ・ラトゥール・プライベート・リザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨン」だ。

今でも時折、セント・ヘレナあたりのワインショップでその古酒にお目にかかることがあるが、その素晴らしさたるや筆舌につくしがたい。ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンは果実味先行で長期の熟成には耐えられないなどと誰が言ったのだろう。58年ヴィンテージのジョージ・デ・ラトゥールには、今なお生命が満ち溢れている。

このワインの生みの親は、ナパの伝説的醸造家、アンドレ・チェリチェフ。彼は、フレンチオークの小樽を用いた熟成をはじめ、当時のカリフォルニアでは見られなかった新技術を導入し、偉大なカベルネ・ソーヴィニヨンの醸造に成功した。それがあの、歴史的な「パリスの審判」(76年、パリで行われたブラインドテイスティングでカリフォルニアワインが名だたるフランスワインを打ち負かした事件)の40年も前という事実に驚かされる。

ボーリューヴィンヤード3

今日なお、ホワイトハウスでの公式晩餐会では欠くことのできないワインとして、各国来賓の舌を魅了しているジョージ・デ・ラトゥール。直近のヴィンテージでも、ロバート・パーカーやワインスペクテーターなどの有力メディアから高い評価が与えられている。それにもかかわらず、新たに現れたカルトワインのように法外なプライスを付けないのは、禁酒法以前から続く歴史的ワイナリーの良心、いや余裕だろうか。

ボーリューヴィンヤード2

ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン

「ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン」希望小売価格5,690円(税込)

その実力の片鱗は、よりスタンダードな「ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン」からもうかがい知ることができる。北はカリストガから、南はカーネロスまで、ナパ・ヴァレー全域のブドウを使用し、オーク樽で15ヶ月熟成させたこのワイン、ブラックベリーやプラムの官能的な果実味にオークのフレーバーが香ばしく調和。舌触りはベルベットのようにしなやかだ。

ナパ・ヴァレー随一のカベルネを生み出すアンドレ・チェリチェフの精神は、今もこのワイナリーに受け継がれている。

トレジャリー・ワイン・エステーツ(TWE)とは

オーストラリアを拠点とする、世界最大級のワイン会社です。ペンフォールズ、ウルフ・ブラス、ボーリュー・ヴィンヤード、リンデマンズ、スターリング・ヴィンヤード、ブロッサム・ヒル、ペッパージャック、ローソンズ・ストリート、マトゥア、ベリンジャー、ガビアーノ、シャトー・セント・ジーン、ウィンズ・クナラワ・エステートなど、当社では世界中で多くの賞を受賞しているワインブランドを有しています。TWEでは、国際的に認められたワインの産地において世界トップクラスの生産設備を投じ、展開ブランドのプレミアム化とブランド主導のマーケティングに焦点を当てています。日本では2017年1月10日より直輸入販売を開始。ワインプロデューサーとして自社のプレミアムワインをダイレクトにお届けします。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
ワインと食のライフスタイルマガジン「WINE-WHAT!?」編集部です。
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特集は「ワインと焼肉」。牛肉の研究もあります。
次号は6月5日発売。ナパ・ヴァレーの最新情報をお届けします。
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