石田 博＆柳 忠之の新商品ブラインド・テイスティング

白桃のコンポート、バターにバニラなど凝縮感のあるフレーバー。滑らかな舌触りでオイリーなテクスチャー。豊かな酸味がボディに溶け込んでいる。

【柳】

やや過熟気味な気もする。トロピカルフルーツに炒ったアーモンド。トロリとしたテクスチャー。個人的な好みはさておき、インパクトの強いシャルドネ。

ピュアなスタイルをしたアロマティックなワイン。オレンジの花にスモークやスパイスがアクセント。ジューシーでスムースな飲み心地。

【柳】

ピーチのようなフルーティさがあり、優しく柔らかな飲み口。果実味とピュアな酸味のバランスがよくとれ、アフターのほろ苦さが食べ物を誘う。

カシスにロースト香、松ヤニなどの樹脂っぽさとメントール。凝縮感のある味わい。甘みさえ感じられ、滑らかなテクスチャーをもち、スムーズな喉越し。緻密なタンニンから来る渋みが豊か。

【柳】

果実味と酸、それにタンニンの渋みがバランスよくまとまったワイン。黒い果実の風味が濃厚だが、ボディに締まりがある。

アメリカンチェリーにボタンの花、バニラにスモークとフレーバーはゴージャス。甘草やキャラウェイなどスパイシーな香りも加わる。アルコールのボリューム感が大きく、しっかり甘みが感じられる。

【柳】

みっちり詰まった果実味にチョコレートの香ばしさ。酸はまろやかで穏やかだが、フレッシュ感があり、ヘビーな印象はない実味と酸、それにタンニンの渋みがバランスよくまとまったワイン。

野いちご、ゼラニウム、甘草など香りは華やか。スモーキーなニュアンスも感じられる。甘みが豊かでジューシーだが、タンニンの渋みも強い。

【柳】

プラムにナツメヤシ。果実味たっぷりの大柄なワインだが、酸味もありスタイリッシュ。アルコールのボリューム感。1本空けるのは難儀だが、１杯でも大きな満足が得られそう。

プラムにカカオ、なめし皮、鉄錆、黒い土など、複雑で発展的なフレーバー。ふくよかさがあり、芳醇な味わい。がっしりとした骨格をしたワイン。

【柳】

どす黒いほどに濃厚な色調。血っぽいニュアンスも感じられる。ボディに厚みがあり、タンニンがやや粗々しい。

香りは開いており、ラズベリーにボタンの花。コーヒーやカカオの香ばしいニュアンス。スムースな飲み口でジューシーな味わい。その一方、緻密なタンニンも豊富に感じられる。鶏肉のプラム煮などに。

【柳】

全体のバランスが整っており、香りに複雑さが感じられるワイン。ラグーソースのパスタなど、食べ物と積極的に合わせたい。

• 14　中島董商店
• カッシーナ・サリア
• A
• バルバレスコ　“コッレ・ジェルソ” 2012［赤］
• 生産国/地域：イタリア／ピエモンテ
  品種：ネッビオーロ100%
  希望小売価格：5,500円

ブドウ畑はネイヴェのカノーヴァ。８日間のアルコール発酵後、バリックで熟成。

【石田】

カシス、メントール、樹脂など香りは複雑。肉厚なボディをもち、滑らかな舌触りだが、がっしりとしたストラクチャー。苦渋みが際立つ。

【柳】

赤レンガ色をし、熟成感が出始めている。クミンのようなスパイシーなフレーバー。ピュアな酸味。酸とタンニンが骨格を形作るクラシックなスタイルのワイン。