ワインセラーは、ワインの愛好家なら誰しもが持ちたいと夢見る憧れのアイテムだ。
そのセラーを、単にワインを保存するための箱としてだけではなく、コミュニケーションツールとして活用している達人たちがいる。 客人のおもてなし用に、仕事仲間との連帯感作りに、はたまたそれ自体をダイニングルームに――三者三様のワインセラースタイルを紹介する。

PART ONE 花千代シンガーさんのライフスタイル

フラワーアーティストとして数々のメディアに登場し、多忙な毎日を過ごす花千代シンガーさん。最近はご主人の手掛けるワインビジネスを手伝いながら、世界最古のワインショップであるアッカー・メラル(NY)のライブ・オークションを日本で初めてプロデュースするなど、その活躍はめざましい。そんな花千代さんのワインセラースタイルとは……?

窓がなく陽がささないため、あざやかな赤やオレンジをキーカラーにした地階。セラーで選んだワインをすぐに楽しめるようにホームバーも設けられている。

地下フロアを贅沢に使ったウォークインセラー

真っ赤な壁が印象的な地下フロアに降りて、まず目にはいるもの。それはガラスのドアの向こうにある、およそ3坪程度のウォークインセラー。ここにはフランスなどヨーロッパ産のものを中心に2千本ものワインが眠っている。

「地下なので抜け感を出したいと思い、ガラスのトビラにしました。イメージはTWO ROOMSなどスタイリッシュなレストランのセラー。お客さまにもお見せして楽しんでいただきたいな、と」

仕事柄ひんぱんにホームパーティを開くが、そんなとき、ゲストはまずウエルカムシャンパンを上階のサロンでいただき、そのグラスを持ったまま階下のセラーへ案内される。

シンガー花千代
フラワーアーティストとしての活動のみならず、テーブルアート、空間デザイン、料理のワークショップなど多角的に生活を楽しむライフスタイルを提案。夫であるアーネスト・シンガー氏とともにワインオークションを開催するなどワインビジネスにも関わっている。

「その日のお料理に合わせてメインのワインはすでに選んでありますが、デザートワインをお選びいただいたり。またお客さまが長年探していたアイテムがあれば、その日のワインを変更することもあります。

ワインを前におしゃべりすることで、初めてのお客さまとも一体感が生まれるんですよね。ちょっと寒いけれど(笑)」

ごくまれに「そのワインはちょっと(この場では)……」という希少なボトルをゲストがリクエストすることもある。「その時は、そのワインを飲むタイミングを来たと割り切って、一緒に楽しんで開けちゃいます」と潔い。  

おそらく都内の個人宅では最大級に広いこのセラーだが、「山梨にある山荘のセラーはもっと広くて3,000本はあるかしら」。そんなセラーへ案内されたら、こごえるまで中でワインを眺めていたくなりそうだ。

 

シンガー邸の自宅セラーは2000本ほど貯蔵でき、都内個人宅では最大級の大きさ。

 

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WINE-WHAT!? 編集部
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ワインと食のライフスタイルマガジン「WINE-WHAT!?」編集部です。
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