エノテカの取り扱うなかでも代表的な赤ワイン「ムートン・カデ・ルージュ」。その2015年ヴィンテージは中身も外見も生まれ変わって9月から登場している。社内ではムートン・カデ3.0とよばれているというこのワイン。果たして何が変わったのか?

左から、バロン・フィリップ・ド・ロスシルド社のアジア・パシフィック代表 アントニー・グルメルさん、マジシャンのセロさん、そしてエノテカの代表取締役社長 櫻井裕之さん

これだけ変わって価格は据え置きです!

シャトー・ムートン・ロスチャイルドを手掛けるバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が、よりカジュアルにワインを楽しんでもらおうと生み出した「ムートン・カデ」。ボルドーが不作だった1930年に、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを生産しない代わりに、そのブドウを使って瓶詰めされたのが歴史のはじまり。この判断を下した、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が一族の末っ子(カデ)であったことと、ムートン直系のワインという意味で、「ムートン・カデ」と名付けられている。

いまや世界150カ国で販売され、「ボルドーワインのなかでももっとも愛されるワイン」ともいわれるムートン・カデ。日本では2011年からエノテカが正規代理店で、昨年度は11万ケースを販売。5年で倍増しており、日本でもいまや、ひろく愛されるボルドーワインだ。

そのムートン・カデの代表格「ムートン・カデ・ルージュ」が、9月からあたらしく生まれ変わった。見た目はラベルがこれまでの白から黒にかわってぐっと引き締まり、さらにブランドのアイデンティティである羊(ムートン)の目が笑っているような形になっている。

もちろん、中身も変わった。リニューアル前は75%だった契約農家のブドウの比率が100%に。さらに、高品質なコート・ド・ボルドー産ブドウの比率も30%から45%へとあがっているという。熟成期間も12 ヵ月から18 ヵ月に変更され、一部は樽熟成を行うことにより、より濃厚な果実味とスムーズな飲み心地が楽しめる、とされている。

2015年ヴィンテージは、メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン5%。



黒い果実の香りがして、口にふくめばタンニンもしっかりとして濃厚で力強い。すこし苦味をともなうようなスパイシーな余韻もあり、コースの主役をつとめられる充実した赤ワインだ。肉料理との相性も抜群だと感じる。

そして、これだけ代わって価格は据え置きの1,728円というのも嬉しいところ。

このムートン・カデ・ルージュ。社内ではムートン・カデ3.0とよばれている、とはバロン・フィリップ・ド・ロスシルド社のアジア・パシフィック代表、アントニー・グルメルさんの発言。

開発に3年かかっていること、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵、フィリピ―ヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人から、3人の子どもたちに引き継がれた3世代目のムートン・カデであること、と、なにかと3がまつわるのが、その理由とのこと。

リボーン・ナイトと称して開催されたイベントでは、スペシャルゲストとしてマジシャン セロさんも登場。どこからともなく次々とムートン・カデ・ルージュを取り出したり、誰も触れていないはずの未開封のワインボトルのなかに、ゲストが署名したカードがいつのまにか移動していたりと、魔法のような技で会場を沸かせた。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
9月号(通巻18号)では、白ワインに注目! そもそも白ワインって? 三大品種シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの基礎から、いまどき大討論会、石田博ソムリエによるペアリング提案まで、この夏、飲みたい白ワインを総ざらい。
そして、夏から秋にかけてのワイン旅も提案。ポルトガル現地取材、急成長中の北海道ワイナリーのいまとWINE-WHAT!?ならではのツアー情報、ワインを堪能できる宿「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原」へは、ベントレーで訪れ、カリフォルニアでは、ケンゾー エステイトに行ってきました。