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オーストラリアワインの多様性と創造性をめぐるセミナー by マイク・ベニー

「ビッグでボールドな赤」だと思い込んでいたら大間違い!

いま、一番エキサイティング!

もうひとりの講師、WINE-WHAT!?でもおなじみのソムリエ/ワインテイスターの大越基裕は次のように語った。

「オーストラリアワインに対するステレオタイプ、スウィートな感じが強いとかヘビーだとかの印象のままでいらっしゃるかたが多いと思います。マイクさんも、しばらくオーストラリアワインを飲まなかったぐらいです。ところが、ここ2年間で十数カ所のワイン産地を巡ってきましたが、いま、一番エキサイティングなのはオーストラリアワインだと思います。本当に、私自身の本当の感想です。

なんでそう思っているのか?

まず、味わいのバリエーション。ひとつの国でここまで楽しませてくれる国がほかにあるのか? というぐらいオーストラリアには広大な土地があるおかげで、新しい産地が可能だし、いい意味でワイン法がゆるいおかげで、新しい味わいとか、新しいワインづくりのアプローチが試せる。新しいブドウ品種を持ってきても、いい意味で自由で、新しいものがどんどんつくられている。時代にあったワインづくりのスピード感がほかの国に較べて速い。世界中の食がライトでヘルシーになっている。輸送の進歩もあって、素材がとてもいい状態で手にはいる。そういった、素材重視の料理が増えていく中で、飲むワインも変わっていくのも必然です。20年前といまとではペアリングの考え方も変わっている。同じものを合わせて楽しむ時代じゃない。そういうことに対応できているのがオーストラリワインです」

大越は自身、2カ月前に「アンディ」というベトナム料理のレストランを開いた。そこでは「日本でしかつくれないベトナム料理」を出そうと考えている。

「こちらのロングレインはタイ料理ですが、オーストラリアでより洗練されて、ワインとの相性も、距離感がより縮まっている。料理も変化していく中で、ワインがどこかに偏っている必要はない。ワインは料理に合わせて変わっていく。というのは私自身のワインのペアリングにおけるベースにある考え方です。このあとテイスティングですが、新しい生産者の多くが“旨味”のテイストを表現するのが上手です。繊細さ、旨味をたす料理法としては、和食もそうですし、アジア料理、ベトナム料理、タイ料理も上手。その中でも、特に新しいオーストラリアワインによって新しいペアリングが生まれている。

いまはバリエーションが豊富になってきているこの世界で、ロングレインさんのワインリストも、すごく楽しい。ボーダーレスの時代なんで、料理もワインも。一番ボーダーレスな世界観をワインで出しているのがオーストラリアワインだと思う」

英連邦の一員で白豪主義、というようなイメージはあまりに古くてどうしようもないようであります。

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