ドン ペリニヨンのニューヴィンテージ「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009」が登場した。これまでもさまざまな芸術家と共演してきたドン ペリニヨン。今回は日本人、吉岡徳仁がデザインしたギフトボックスとシールド(ラベル)に身を包む。

太陽のシャンパーニュ

ドン ペリニヨンは、単一年に収穫されたブドウからのみ造られる。だからドン ペリニヨンにはヴィンテージがあり、しかもそれは毎年更新されるわけではない。2006年ヴィンテージにつづいて、このたび登場する最新のヴィンテージは……2009年! 2007年、2008年は飛ばされてしまった。

その2009年、ボルドー、ブルゴーニュでは赤ワインの当たり年といわれるけれど、シャンパーニュにとっては、ドン ペリニヨンにとっては、どんな年だったのか?

それは光の年だったという。太陽光は鮮烈で、暑かった。ゆえに、太陽のシャンパーニュ。そこで、2009年ヴィンテージの登場を祝う限定版のデザインは、光をたくみにあつかう芸術家、吉岡徳仁がおこなうことになったのだ。

醸造最高責任者のリシャール・ジェフロワ氏は「初対面のときから、吉岡氏とドン ペリニヨンには芸術的な共通点があることが、はっきりと分かりました。ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009をテイスティングした際、彼はこのシャンパーニュの個性をなす太陽光との強いつながりを直感的に指摘したのです」と話しているとのことで、これは、吉岡氏の側からいうと「光は、私とドン ペリニヨンに相通じる美学と創造的価値をつなぐ架け橋です。偶然にも、光、透明感、輝きの概念は、ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009と特に関わりが深いものでした」となる。



かくしてドン ペリニヨンと吉岡徳仁とは、1つの作品と2つの商品を生み出した。

まずは、「マスターピース『Prism』」という作品。4つのクリスタルのブロック(バカラによる特別生産品)で、ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009のボトルを囲んだ作品だ。ボトル自体が宙に浮いているかのようにみえるとの同時に、クリスタルによって光が屈折して、スペクトルとなって周囲に放たれる。



そして、この作品の中央におかれている商品、ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009は、吉岡徳仁デザインの期間限定スペシャルバージョン。「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009 by 吉岡徳仁 限定ギフトボックス」という名前で、その名のとおり、シャンパンとそのボトルだけではなくて、ギフトボックスもついて、全国主要百貨店にて、9月下旬から販売が開始される。希望小売価格は23,000円(税別)。750ml。

青を基調としながらも玉虫色に輝くシールド(ラベル)が特徴で、ドン ペリニヨンの暗い色のボトルに爽やかに映える。ボックスのほうには、吉岡徳仁のサインも描かれている。本数限定で、売り切れてしまうと以降は通常のシールドになってしまうので、早い者勝ちだ。



肝心のワインについては、公式には「熟成した肉感的な深みを堪え、葡萄が華やかで堂々たる存在感を放っています。豊潤さと官能を超えた先に、調和が広がります。ワインの力は著しく凝縮され、絹のような滑らかさ、塩味や樹液、そして苦味とヨード香といった様々な感覚が収束され持続します。」とされているけれど、筆者は、今回の青い特別ラベルの見た目のように、たしかにさまざまな表情はもつかもしれないけれど、基本的にはスッキリと爽やかで、軽快な印象をうけた。

ちなみに、2005年ヴィンテージのロゼにも吉岡徳仁バージョンが用意される。「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2005 by 吉岡徳仁 限定ギフトボックス」という商品だ。こちらはシールドがロゼ色で、希望小売価格41,000円だ。

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WINE-WHAT!? 編集部
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