12月7日、フランス大使館大使公邸で、第一回ボルドー&ボルドー・シュペリュールワインソムリエコンクール2017の決勝が開催され、井黒卓氏(ロオジエ)が優勝を勝ち取った。

ボルドーには多彩なワインがある

「ボルドー&ボルドー・シュペリュールワインって何?」と思った人もいるかもしれない。

「ボルドー」と「ボルドー・シュペリュール」は、定められたボルドーのブドウ栽培地域一帯で生産されたワインに許されたAOCだ。シュベリュールは、上級という意味で、AOCボルドーよりも、ヘクタールあたりの収穫量が制限され、アルコール度数制限も高い。より厳格な生産条件が規定されている。

ボルドーは、ブルゴーニュと並ぶ、フランスワインの名産地として有名だ。シャトー・マルゴーや、シャトー・ムートン・ロートシルトといった格付け1級シャトーは、ワイン通でなくても名前を聞いたことはあるのではないだろうか。

この格付けシャトーは1級から5級まであり、全部で61のシャトーが存在する。ボルドーと言うと、この61シャトーのワインをイメージし、高いワインばかりだと思い込んでいる人も多いように思う。しかし、前述のAOCボルドーとAOCボルドー・シュペリュールのワインなら、リーズナブルな価格で手に入れられる。しかも、約5800軒以上のワイン生産者がメンバーになっているので、実に多彩なワインが楽しめる。つまり、メドックの格付け61シャトーは、ボルドーワインのほんの一握りにすぎない。

ボルドーには、価格も味わいもさまざまなワインがあり、さまざまな楽しみ方ができるのだ。

ボルドーワインの奥深さを知る

サービス実技

サービス実技中の井黒氏。パーティの人数も通常よりも多く、多くの競技者がサービス途中で時間切れとなってしまう難易度の高い設定だった。

 
ブラインドテイスティング

ブラインドテイスティングの審査。課題のワインはロゼだったのだが、すっきりした味わいのロゼをキンキンに冷やしてあるため白ワインと間違えやすい。

 
表彰

ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン生産者組合プロモーション&コミュニケーション責任者のカトリーヌ・アルビィ氏から、賞状を笑顔で受け取る石栗氏

このコンクールを取材して、日本では、あまり知られていないお手頃なボルドーワインが、まだまだたくさんあることに驚いた。ボルドーワインは奥深い。ソムリエたちにとっても、勉強していく過程で新発見がいろいろあったのではないだろうか。

決勝に残った5人の戦いは、とてもレベルが高く接戦だった。ワインの知識だけでなく、マーケット戦略や、食の知識、ビーガンなどのトレンド用語の知識もしっかりと持っていないとできない課題ばかり。見ている方もハラハラするような緊張感のある場面が続いた。

井黒氏は、そんな難題にミスすることなく、満遍なくポイントを稼げだことが最大の勝因。日本で最もボルドーを知るソムリエの称号を得た。

決勝参加メンバー

決勝を戦った5人のソムリエ。前列左から谷川雄作氏(ティエリー・マルクス・ジャパン)、準優勝の中西祐介氏(Clos Y)、優勝の井黒卓氏(ロオジエ)、3位の野坂昭彦氏(ホテルニューオータニ)、千々和芳朗氏(筥崎宮迎賓館)

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
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へ、編集長、なんの替え歌だか若い人にはわからないです〜。