年末年始に間に合いました! WINE-WHAT!?名物「3,000円以下バリュー・ワイン・コンクール」年末年始向け飲みたい64本。ワイン・ラヴァーの読者5人が3つのシチュエーションを想定し、ブラインド・テイスティングで採点しました。

 

今回の読者テイスターのみなさん

斎藤美子さん
2016年、妊娠中にJSA認定ワイン・エキスパートを受験し合格した猛者。テイスティング問題は、香りだけで判断してクリアできたとか。常に料理とのコンビネーションありきでワインを観察。気兼ねなくペアリングに挑戦できる3,000円以下の価格帯には、大きな期待を寄せている。



安達純子さん
通信会社勤務。JSA認定ワイン・エキスパート。最近は日本ワインへの興味が強まり、積極的に飲むよう心がける。今回は、大勢が集まるパーティ向きのワインを探すと同時に、「年末年始の豪華料理にも、鍋などの日常料理にも合う万能ワインを」との高いハードルを設けて試飲を完遂。



古島雅哉さん
NGO団体ボランティア。今年JSA認定ワイン・エキスパートとなったばかりだが、ワイン愛好家としての歴史は長く、優しいスクール講師的な風格と知識あり。好みのワインはドイツの甘口白からローヌ赤までと幅広く、しかし「この時期は、やはり……」と泡物を念入りにジャッジ。



富山可奈子さん
金融機関勤務。ワイナリー見学のため、国内だけでなくタスマニアにまで足を運ぶフットワークの軽さが自慢。平日は1,500円程度のワインをたしなみ、週末になると少々予算をアップする。重厚な赤が好きで甘口は苦手だったけれど、今回はおいしいと思える甘口に出会えて満足。



小澤麻里子さん
通訳、翻訳をこなす。比較試飲で得られる発見を求めて読者テイスターに。好みはフルーティな白、軽快な赤だが、「年末年始には華やかな香りを」とアロマ重視で点を付けた。試飲中は「一緒に飲んだら複雑な関係になるような、複雑な味❤」などの秀逸なコメントで場を湧かせた。

評価方法

参加カテゴリーは、ワインを飲むシチュエーションとして想定した以下の3つ。
《ひとりでしみじみ》部門
《ふたりでしっとり》部門
《みんなでわいわい》部門

カテゴリー内での試飲順序は無作為。
試飲はブラインドで実施。最後まで銘柄名等はテイスターに明かさない。
ワインの採点は5段階。各カテゴリーにふさわしいかどうかが評価基準となる。
配点の心は次の通り。
「絶対に欲しい」=4点
「飲みたい」=3点
「買って飲んでもいい」=2点
「出されたら飲んでもいい」=1点
「飲みたくない」=0点

評価は、テイスター全員の点数の平均点によって決定する。
平均3点以上=金賞
平均2.5点以上〜3点未満=銀賞
平均2点以上〜2.5点以上未満=銅賞
2点未満=選外とする。
※抜栓後、問題があると判断したワインは、審査以前に司会進行が落選とする。
価格は消費税別で表示。



《ひとりでしみじみ》部門 金賞



01 アズマコーポレーション
タブルニ・ドムス
アリアニコ・IGT
2015
[赤]

●生産国/地域:イタリア/カンパーニャ
●品種:アリアニコ100%
●希望小売価格:1,250円

2002年に設立、2005年に最新機器を導入した醸造所を建立した家族経営のワイナリー。自社畑では有機農法を実践し、固有品種のブドウをモダンな造りでワインに仕上げている。収穫は手摘みで、発酵には野生酵母を使用。

斎藤 梅っぽい香りがして、口当たりはマイルド。ハム、チキンのムースと合わせて。
安達 赤系果実の香りがして、かわいらしい。これならひとりで1本飲めそう。
古島 ボリュームに対する酸のバランスが絶妙で、軽やかな仕上がりに。
小澤 軽快な明るい赤。香りも味わいもフルーティで、赤ながらパーティのスタート時に飲むこともできる。





02 アンフィニー
ドゥデ・ノーダン
コトー・ブルギニョン
2015
[赤]

●生産国/地域:フランス/ブルゴーニュ
●品種:ガメイ
●希望小売価格:2,000円

1849年にサヴィニー・レ・ボーヌでスタートした、ブルゴーニュのなかでも長い歴史を誇るワイナリー。地下セラーに潤沢な古酒ストックを抱えていることでも知られている。ピノ・ノワールとシャルドネが全盛のブルゴーニュにおいて、コトー・ド・ブルギニヨンは様々な品種が使用可。

斎藤 タンニンはおだやかでグビグビ飲める。フルーティなので初心者ウケしそう。
安達 赤系ベリーのニュアンスがあり、チャーミング。舌触りはシルキー。もつ煮など甘めの煮物や、タレ系の料理に。
小澤 渋味と酸味のバランスがよく、おせちのように強く味付けした和食と合う。





03 岸本
ボデガス・テンポーレ
テッラ ソー・フリー ロサード デ ガルナッチャ
2016
[ロゼ]

●生産国/地域:スペイン/アラゴン
●品種:ガルナッチャ100%
●希望小売価格:2,222円

代々ワイン造りを行ってきた家族が営む小規模ワイナリー。標高550mの平原に位置する畑は石灰質土壌。2002年より新たなスタイルを追求し、モダンな造りのワインをリリース。酸化防止剤無添加のこのワイン、生産本数は1000本限定。

斎藤 チェリーやいちごが香り、チャーミング。ミネラル感もあり、和食全般とイケる。
安達 果実味、酸味が強く、ほのかな苦味とミネラルが加わって華やか。おせちと。
古島 赤ワイン寄りのロゼ。ボリュームはあるが、深みはほどほどで収まっている。
小澤 口に入れた瞬間は甘味が強く、後から渋味、酸味が少しずつ来る複雑な展開。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
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ワインがスッキ、スッキ、スッキ、スッキ、ワインがスッキ、スッキ! 
へ、編集長、なんの替え歌だか若い人にはわからないです〜。