1月24日。アサヒビールは2018年のワイン事業方針を発表した。

今回、発表をおこなった、アサヒビール株式会社 マーケティング第四部長 福北耕一氏

前年比103%。424億円を目指す

アサヒビールが2018年のワイン事業について方針を発表した。

アサヒビールは、2017年の日本のワイン市場は、1%程度のプラス成長、国産ワインが1%プラス、輸入ワインは前年並みと推定。一方、アサヒビールとエノテカをあわせた2017年のワイン事業は413億円の売上実績だったという。これは401億円の前年にたいして103%の成長。2018年もこのまま2017年比103%の424億円を目指す。

アルパカは新商品を追加。キャンペーンも強化

まずは大きなシェアを誇る「サンタ・ヘレナ・アルパカ」。2017年は2016年の142万ケースから150万ケースに売上を拡大。前年比106%を記録した。成長のひとつの原動力となったのは、ピノ・ノワールおよびハーフボトルの追加。アルパカを購入しているひとたちは、アルパカ内で様々な商品を買う傾向があるとのことで、2018年も新商品を追加する。

その新商品のうちアルパカ・サクララベルは、弊誌でもすでに報じているように、1月30日から発売となる、アルパカ初のデザインボトル。店頭では販促用の専用什器も用意するという。

そして昨年のピノ・ノワールにつづいて、2018年4月3日にはシラーを追加。さらに、「アルパカ・プレミアム」と銘打って、参考小売価格1,080円の、アルパカ上位ラインも追加になる。カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネの2商品でアルパカ・プレミアムがスタートし、このうち、カベルネ・ソーヴィニヨンは、収穫期を遅くしたブドウの比率を上げ、凝縮感を実現。ここにシラーをブレンドすることでスパイシーな香りとなめらかなタンニンを実現しているという。いっぽう白ワインのシャルドネは、収穫時期を遅らせたブドウの比率をあげることで、凝縮感がより感じられるとされている。

右の2本がアルパカのサクララベル。ロゼとスパークリング・ロゼ。左はガンチア・ロゼ・スプマンテ・サクララベル

手前のボトルが「サンタ・ヘレナ・アルパカ・シラー」。奥のボードに描かれているのが「サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・カベルネ・ソーヴィニヨン」と「サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ」


また、昨年実施した、アルパカを買って応募すれば「絶対にもらえる」消費者キャンペーンは、4万通程度であろうというアサヒビールの予想をはるかに上回る、15万6千通の応募があったとのことで、2018年も、「絶対にもらえる」キャンペーンを春に展開する。今回は、さらに、アルパカロゴ入りのリーデル製ワイングラス2脚が抽選で1,000人に当たる、という要素も追加している。

とはいえ、ワイン全体の値上げもあり、アルパカブランドでの売上見込は前年と変わらず150万ケースだ。



ボックス入りワイン「ボタ」シリーズ

2018年に、アサヒビールが力を入れるワインのひとつが、ボックス入りワイン、「ボタ」。アメリカでは2017年に600万箱を販売し、大ヒットとなったボックス入りカリフォルニア産ワインで、『ワイン・エンスージアスト』誌では、合計40回もベスト・バイ賞を獲得している商品だという。

日本では、500ml入りの「ボタ・ミニ 500ml パック」を3月27日(火)から、3リットル入りの「ボタ・ボックス 3Lバッグインボックス」を1月30日(火)から発売。赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローの2種類、白ワインはシャルドネ、ピノ・グリージョの2種類で、合計4種類。500mlパックのほうは、飲んだ後にたたんで捨てられる、ということもあって、「持って出かけたくなる本格ワイン」として、アピール。バーベキューやキャンプなどのアウトドア、レジャー、あるいはホームパーティーなどの用途に向けた商品だ。

いっぽう、3リットル入りの「バックインボックス」はその名のとおり、プラスチックフィルム製の内袋がボックスの中に入った商品で、開栓後もワインが空気に触れにくいため、約1カ月、風味が保たれるとされる。飲食店のグラスワイン向けとされる商品で、グラスワインであっても「ボタ」であれば、産地のほか、ヴィンテージ、ブドウ品種、さらに専門誌による評価を表示できる点が強みであるとする。

参考小売価格は、「ボタ・ミニ 500ml パック」が800円、「ボタ・ボックス 3Lバッグインボックス」が3,900円。発表の際には試飲ができ、WINE-WHAT!?編集部も試してみたが、いずれの商品も、直球勝負、といった味わいで、品種名からイメージされる味をストレートに表現している。バリューフォーマネーという観点では極めて優れた商品だ。

左が『プティ・コショネ』。右が『カザル・ガルシア』

食連動ワインも継続

昨年はスペアリブ、ステーキ、ラム、焼肉等、肉にあうワイン『リブ・シャック・レッド』、鶏肉にあわせるワイン『フレンチ・ルーツ』を発売したアサヒビール。今年は、魚料理にあうワインとして、ポルトガル アヴェレーダ社の微発泡性ワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)、『カザル・ガルシア』そして『カザル・ガルシア・ロゼ』を1月30日から発売する。参考小売価格は1,300円。

また、同じく1月30日発売となる『プティ・コショネ』(フランス語でプティは小さい、コショネは子豚を意味する)は、いずれもI.G.P.ペイドックのワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンが、焼肉やトンカツ、揚げ物に、メルローは酢豚のような甘みがありながらスパシーナ味わいの料理に、シャルドネは豚しゃぶやタイの塩焼きといった淡白な料理、ソーヴィニヨン・ブランは海鮮サラダや生春巻きなどのフレッシュで爽やかな味わいの料理に、ロゼ・グルナッシュはサーモングリルや生ハムなどに、合うとされている。参考小売価格は1080円。

フランスで豚は美食・大食の象徴。グルマンなワインだ。

手前が「ベソ・オーガニック」奥が「ランソン・グリーンラベル・ブリュット・オーガニック」

オーガニックワインを追加

アサヒビールはこれまで、オーガニックワインがミシェル・リンチ・オーガニックしかない状態だった。ここに、スペイン バレンシア州のオーガニック カヴァ「ベソ・オーガニック」のブリュットとロゼの2アイテムを1月23日に、さらに、シャンパーニュ「ランソン」のオーガニック・シャンパーニュ「ランソン・グリーンラベル・ブリュット・オーガニック」を1月30日に追加する。参考小売価格は、ベソが1,700円、ランソンが10,000円だ。

サントネージュ 摘みたての贅沢 華やかなドライロゼ

北海道、余市町での自社畑をはじめ、もっと日本のブドウを!

国産ワイン、日本ワインでは、まず、国産ワインで『サントネージュ 摘みたての贅沢 華やかなドライロゼ』を1月30日に発売。これはロゼワイン=甘い、という一般的なイメージにたいして、ドライなロゼワイン。色も美しいピンクだ。また、日本ワインについては、昨年の発表どおり、北海道 余市町の自社畑4haに2023年の収穫を目指して、5月から植樹を開始する。日本ワインの増産にあたって不足する、日本のブドウを底上げする狙いがある。サントネージュは東京オリンピックのオフィシャルワインでもあり、グループのエノテカとも、日本ワインの活性化にむけて、協業をつづけてゆくという。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
新学期スタートダッシュ驀進号!
新しい年はボルドーワインから始めましょう。
五大シャトー、言えますか?
答はマルゴー、ムートン、ラフィット、ラトゥール、オー・ブリオンです。言えたら、なんかいいことあるんけ? 口に出すと口福でいっぱいになりそうなの〜〜。
探偵は狸小路にいる? 小特集の「札幌ワインdeはしご酒」にも注目。
ひとり酒場で呑む酒は、呑みすぎに注意してください。