液体と機械のハイブリッドで時を示すスイスの革新的超高級ウォッチ、HYTに、まるでボルドーの、あるいはブルゴーニュのような赤い液体が流れる新作が今年1月のSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie/国際高級時計サロン)、またの通称ジュネーブサロンで発表された。

 

赤い水が時をかける

これは目立つこと請け合いである。赤ワインが好きなもので……なんてニッコリ微笑んで言ってみたいものです。税抜き5,600,000円という高価格だけれど、お金というのはあるところにはあるらしい。天下の周りもの、という言葉もある。たまさか今、記者の手元にはないけれど、いつ回ってくるやもしれない。

しかしながら、この時計はガンメタとシルバー、ふたつのボディがあるのだけれど、それぞれ限定8本、世界中で8本×2で16本しかこの世に存在しないのである。もしかして、まだ存在すらしていない。先に誰かが買ってしまったら、新品は絶対に、とはいえないにしても、入手するのはそうとうむずかしい。お気をつけください……。

写真で見る限り、実にこの赤色がいい。ガンメタのボディの方はボルドーを、シルバーの方はブルゴーニュを、あるいはガンメタはカベルネ・ソーヴィニヨンを、シルバーはピノ・ノワールを思わせはしないか。実は違うのはボディの色であって、液体の色ではないにしても。

HYT(エイチ・ワイ・テイ) H0(エイチ・ゼロ) Eau Rouge LIMTED(オールージュ・リミテッド)というのがこの時計の名前である。

オールージュとはフランス語で「赤い水」という意味だけれど、もうひとつ意味がある。HYTの日本の正規輸入代理店の、ベルギーのサーキット、スパ・フランコルシャンの名物コーナーからとった社名なのだ。つまり、オールージュなる日本の正規輸入代理店が自社の名称に引っ掛けて発注したスペシャル限定モデル、ということである。今年1月のジュネーブでの高級腕時計見本市SIHHで正式に発表された。ベースは昨年登場したH0コレクションに、H0初となる赤い液体を組み合わせたもので、前述のようにガンメタとシルバーのボディが2種類、販売数はどちらも8本という末広がりの縁起物なのである。

腕時計に詳しい方はご存じのように、HYTは2012年に創立されたスイスの高級腕時計ブランドである。 HYTは“HYdro Technorogy(水力発電技術)” を縮めたもので、つくり手の彼らは“ハイドロ・メカニカル・オロロジスト/Hydro Mechanical Horologists=液体機械時計師”を自称する。ともかく、その革新的機構に誰もがビックリ仰天! ブランド創立年の4月にジュネーブ・ウオッチ・グランプリをいきなり受賞した。





この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
雨上がりの朝、届いたワインの雑誌。

焼き鳥とワインが結婚するってホントですか。

WINE-WHAT!?の表紙は笑っているだけ。

赤、白で、今回ロゼはないけど、

サンジョベーゼとかアシルティコとかが、

つくねとかねぎまとかに合わせて踊りだす。