ワインの都ボルドー市の南に位置するペサック・レオニャン地区は、1987年に認められた比較的新しいアペラシオン(原産地統制名称)。グラーブ地区の北部にある10の村からなっており、シャトー・オー・ブリオンに代表される格付けシャトーが集まっている。ボルドーの街の中心から近くて、訪問者大歓迎! 事前にアポをとれば誰でも見学&試飲が楽しめるシャトー巡り、引き続きどうぞ。前編は、こちらをクリック。

協力:グラーヴワイン委員会

4. Château de Rouillac シャトー・ド・ルイヤック

試飲見学は月~金 10:30、14:00、16:00にスタート。土は応相談。ひとり9.5ユーロ。要予約。 
12 Chemin du 20 août 1949 33610 Canejan
www.chateauderouillac.com

馬とワインを愛するオーナーは
樽のロースト加減にもこだわる


「私の人生は三部作」と、オーナーのローラン・シスネロスさん。「25歳までは、サッカー選手。40歳までは、空調設備会社の社長。第三部の今は、シャトーのオーナー」。

ボルドー出身ではあるものの、若いころはワイン産業と無縁のまま過ごしてきた。それが、「運命の人に出会うように、このシャトーと出会ってしまいました」。








以前の所有者であったオスマン男爵も馬を愛していたため、本宅と連なるように石造りの立派な厩舎が並ぶ(写真上)。乗馬用サラブレッドのほか、オーガニック栽培を推し進める畑を耕すため、巨大で足の太い農耕馬も飼育されている。元スポーツ選手は、乗馬にも本気を出す。壁には、ローランさんとメラニーさんが父娘揃って入賞を決めた際の取材記事が飾られていた。

荒廃していたものの厩舎も備えたシャトー・ド・ルイヤックに、一家で乗馬をたしなむローランさんがオーナーになる決心を固めたのは、アルゼンチンでワイン造りをしていた先祖を持つ血筋によるのかもしれない。

シャトーの運営はシスネロスさん夫妻のほか、三姉妹の長女であるメラニーさんがブランド・アンバサダーとして広報を担当。

醸造面では、ラトゥールやマルゴーなど名だたるシャトーで腕を奮うエリック・ボワスノさんをコンサルタントに迎える。「ルイヤックの技術担当者がエリックさんの幼馴染」との強力なルートはあったが、ちょうどエリックさん好みのテロワールで、理想的なワイン造りを快く引き受けてくれたのだそう。

計4社から購入する樽は、すべてローストが “ルイヤック流”なのも見逃せない。通常45分程度かけて内部を焦がすのが、1時間半かけてやわらかく焦がしていく特別仕様だ。おかげで、抽出し過ぎないワインは最終的に洗練されたシルキーな味わいとなる。馬小屋の横で造られる自然派ワイン……だが、ワインからはけっして馬小屋臭はしないのでご安心を!






この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
雨上がりの朝、届いたワインの雑誌。

焼き鳥とワインが結婚するってホントですか。

WINE-WHAT!?の表紙は笑っているだけ。

赤、白で、今回ロゼはないけど、

サンジョベーゼとかアシルティコとかが、

つくねとかねぎまとかに合わせて踊りだす。