春は3,000円以下のバリュー・ワイン・コンクール。WINE-WHAT!?史上最多の8人の読者テイスターが、ひとりでしみじみ飲みたいとき、ふたりでしっとり飲みたいとき、みんなでわいわい飲みたいとき、3つのシチュエーションを想定して採点するのもいとおかし。桜は散ってしまいましたが、ゴールデンウィークのワインのご参考に。

今回の読者8テイスター


吉原竜之介さん
「Ito Style with Beachwalkers」マネージャー/ソムリエ。ニュージーランドでワイン造りを経験し帰国。飲み手だけでなく、造り手側にも思いを馳せながら、バランスよく採点。




太田有沙さん
総合商社勤務。ワインは、スクールに通いつつ、プライベートで楽しんできた。春の白ワインに求めるのはものは、「春野菜の苦味に合う心地よい苦味」。赤は甘酢っぽさに春を感じる。




久世正優さん
酒類小売販売店の店長。WSETアドバンス(レベル3)。「この季節、夜はまだ涼しく熟成感ある赤もOK。どのワインにもフィットする春のシーンはある」と万遍なく可能性を追求。




島﨑裕子さん
食品メーカー勤務。本企画のため、大阪から日帰りで参加。「春になると、ソーヴィニヨンやゲヴェルツなどハーブや草木を感じる白、桜を思わせるロゼが飲みたくなる」


藤本 剛さん
DHLグローバルフォワーディングジャパン(株)ワイン&スピリッツ部勤務。ワイン専門の物流を担う。JSA認定ソムリエ。「赤でもタンニンと酸のバランスがよければ春向き」




進藤幸紘さん
ソムリエ、輸入会社や居酒屋勤務を経て、今はまた飲食業へ。南仏旅行中、彼女(現・奥方)にプロポーズし、現地のロゼで祝った。「ロゼはどうしても高得点に」




宮本英明さん
銀行勤務。第6回全日本JSAワインエキスパートコンクール準優勝。夜、コッソリひとりで飲むと春ワインの発掘を目指したが、「みんなでわいわいのタイプが意外と多かった」。




郭 悦さん
輸入会社勤務。「春は体をリセットしたいから、選ぶのはリフレッシュできる酸やパワーのあるワイン」。造り手のスタイルが伝わってくる個性派も、自分の好みに関わらず高評価。

評価方法

参加カテゴリーは、ワインを飲むシチュエーションとして想定した以下の3つ。
《ひとりでしみじみ》部門
《ふたりでしっとり》部門
《みんなでわいわい》部門

カテゴリー内での試飲順序は無作為。
試飲はブラインドで実施。最後まで銘柄名等はテイスターに明かさない。
ワインの採点は5段階。各カテゴリーにふさわしいかどうかが評価基準となる。
配点の心は次の通り。
「絶対に欲しい」=4点
「飲みたい」=3点
「買って飲んでもいい」=2点
「出されたら飲んでもいい」=1点
「飲みたくない」=0点

評価は、テイスター全員の点数の平均点によって決定する。
平均3点以上=金賞
平均2.5点以上〜3点未満=銀賞
平均2点以上〜2.5点以上未満=銅賞
2点未満=選外とする。
※抜栓後、問題があると判断したワインは、審査以前に司会進行が落選とする。
価格は消費税別で表示。



《ひとりでしみじみ》部門 金賞



01 木下インターナショナル
ブランディーズ
マデイラ アルヴァダ 5年
NV [酒精強化]

●生産国/地域:ポルトガル/マデイラ
●品種:マルムジー50%、ブアル50%
●希望小売価格:2,800円

1811年創業、イギリスで人気の高い家族経営ワイナリー。20年以上の長期熟成がメインだったマデイラの世界で、5年以上の樽熟成物であるコリエイタを早々にリリースし、手頃なマデイラという新たな潮流を産みだした。

吉原 野性味の奥に洗練されたまとまりが。
太田 夜桜鑑賞後、バーでゆっくりと。
久世 果実以外の甘いフレーヴァ―が豊か。やや辛口ながら上質で高貴な甘味が支配。
嶋﨑 ラムレーズン風。大人のデザートに。
藤本 夜の花見を終えて、肌寒いときに。
進藤 チーズと一緒にチビチビ飲みたい。
宮本 瞑想用ワイン。深夜、食べ物ナシで。
 紅茶やキャラメルの風味。お得感あり。





02 ディオニー
フランツ・ソーモン
ロゼ ペティアン ラ カーヴ ス ルビフ
2016 [泡・ロゼ]

●生産国/地域:フランス/ロワール
●品種:ガメイ60%、コー20%、グロロー20%
●希望小売価格:2,850円

2002年創業のワイナリー。ヴァン・ド・フランスではあるが、産地は自然派の造り手がひしめくAOCモンルイ。こちらも有機栽培を実践する。ステンレスタンクで発酵後、糖と酵母が残ったまま3ka 月瓶内熟成するので微発泡。

吉原 泡立ちも酸もすごくやさしい。
太田 夜桜鑑賞後、バーでゆっくりと。
久世 細かい泡が持続的に立ち昇る。
嶋﨑 夕暮れ時からのホームパーティに。
藤本 オレンジがかった明るい桜色。
進藤 赤いベリーの印象。サーモン料理に。
宮本 酸はキリッとし、バランスがいい。
イースト感が好みの方はハマりそう。





03 三国ワイン
イディル・ワイン
ウィスパーズ シャルドネ
2017 [白]

●生産国/地域:オーストラリア/サウス・イースタン・オーストラリア
●品種:シャルドネ100%
●希望小売価格:オープン価格

世界に年間50万ケース以上輸出する、比較的規模の大きいワイナリー。丘陵地帯に囲まれた畑で収穫されたブドウは最新の設備で醸造される。このシャルドネは、発酵・熟成ともにステンレスタンクを使用。

吉原 酸は中庸で、やさしさを感じる。
太田 完成度が高く、心地よい苦味がある。菜の花ソースを添えた白身魚のポワレと。
久世 りんご、メロン、黄色い花が香る。
嶋﨑 やや青みがかった春の木の芽を連想。夕暮れ時からのホームパーティに。
藤本 余韻が長く、夜にしっとり飲みたい。
進藤 万人ウケする。ツマミがなくてもOK。
宮本 食後、桃のコンポートとともに。
 フルーティで熟した果実感もある。





04 豊通食料
エチェヴェリア
モスカート・フリッツァンテ
2016 [白]

●生産国/地域:チリ/クリコ・ヴァレー
●品種:モスカート
●希望小売価格:2,000円

バスク地方からの移民であるエチェヴェリア家が、フランスのブドウをチリへ持ち込みワイン生産を開始。古き良きフランスの手法を守り、畑は有機、収穫は手摘み。

吉原 ピシピシとした心地よい泡がある。寝る前に、ゴロゴロしながら飲みたい。
太田 ピーチ、マスカット、花のニュアンス。カラフルな花柄の服を着たくなるワイン。
久世 心地良い自然な甘味、微炭酸、酸味が調和。すぐに飲みつくしてしまいそう。
嶋﨑 やや青みがかった春の木の芽を連想。夕暮れ時からのホームパーティに。
藤本 お好み焼きやラムネなどの駄菓子と。
進藤 お花見パーティで、氷を入れて飲みたい。桜の塩漬けとクリームチーズとともに。
宮本 食後、桃のコンポートとともに。
 塩気の強いチーズ、根菜とピクルスと。





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WINE-WHAT!? 編集部
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