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元祖ボルドー「グラーヴ」地区のつくり手たちの肖像

平均6代目の老舗銘醸地にはさまざまな家族のかたちがあった

Château Simon

シャトー・シモン

樹齢約60年のセミヨンは、新梢を5本残すゴブレ仕立。

冒険心はAクラス

男系一族の流れを変えた経営者

シャトー・シモンの紋章に目を凝らすと、読み取れるのはDとJのイニシャル。オーナーのアンヌ=ロール・デュフォー=ボナールの名刺を見て、Dは一族名の頭文字と分かったが、Jは?

「男の子が生まれたら代々、名前はジョン。6世代目の私は姉妹しかおらず、ジョンの名が続かなかったのよ」と笑うアンヌ。せめてジョアンヌならよかったのに、親は娘がシャトーを継ぐと想定しなかったようだ。

バルザックは毎年4~5回に分けて手摘み収穫を行う。

彼女は農業技師の資格を持ち、29歳で親からシャトー経営を引き継いだ。リリースするのはグラーヴの赤と白、グラーヴ・シューペリュール、そしてバルザック。

バルザックはソーテルヌを名乗れるが、アンヌは「バルザック村に誇りを持っているので、ソーテルヌ名は使わない」とキッパリ。

頑固な保守派かと思いきや、アカシア樽で熟成を試みたり、近隣の畑を借りて違うタイプのワインを造ってみたり、とチャレンジ精神は旺盛だ。

いつの日か、紋章のJはアンヌのAに代わるかも?!

桜色でフェミニンなセラー外観同様、経営者も醸造コンサルタントも女性。

バルザック使用の菓子は、村内のケーキ屋や、日本では兵庫「カタシマ」が手掛ける。

アンヌの父が収集したオープナーはショップに展示。

【コラム】


グラーヴを数字でつかむ!

1

赤白ともにグラーブワイン輸出量1位の国は、ベルギー。

6

家族経営のシャトーが多く、現在の平均世代数は6代目。

7

販売されるグラーヴ産のうち、赤の占める割合は7割。

8

全生産量の8割は、フランス国内で消費。

10

1シャトーあたりの所有畑は、平均面積10ha。

45

AOCグラーヴは、ボルドー市周辺から南へ45km続く。

230,000

グラーヴの全ワイン生産量は、23万ヘクトリットル也。

9,000,000

グラーヴで栽培されるブドウ樹の総本数。

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