夏は夜。2018年はさらなり。3,000円以下のバリュー・ワイン・コンクール。WINE-WHAT!?の読者テイスターが、ひとりでしみじみ飲みたいとき、ふたりでしっとり飲みたいとき、みんなでわいわい飲みたいとき、3つのシチュエーションを想定して採点しました。ゆく夏を惜しみながら読むのもいとおかし(取材は2018年初夏に行われました)。

今回の読者テイスター6人


山内太郎さん
職種はWEBマーケティング。最近は品質向上の目覚ましい日本ワインを追跡中。夏はシャンパーニュが飲みたくなるが、試飲では飲みやすい赤、さわやかロゼにも高得点をつけた。




前嶋礼央さん
IT系企業の会社員。夏は白ワイン率が高くなり、とくに余韻の長いアルザスやドイツ系の白が好み。スパークリングは、野菜サンドを用意しての朝シャンをイメージしながら評価。




村崎永一さん
医療福祉系企業に勤務。日本酒やカクテルにも精通しつつ、ここ5年ほどはボルドーにハマり、メドック格付け61シャトーをコンプリート。まとまりのある味にポイントを置く。




濵本亜沙子さん
JSAワイン・エキスパート。美食ソムリエとして、ブログなどからグルメ情報を発信中。試飲した瞬間、風、水、緑など混ざり合うイメージが豊かに広がっていくワインを求める。


福田博史さん
北海道ニセコ出身、大手広告会社勤務。親知らずの抜歯手術後ながらも、果敢に試飲完遂。夏向けとして、緑の香りがする白や、さっぱりした中華に合う赤などを選りすぐった。




井上美智留さん
製薬系企業の会社員。JSAワイン・エキスパート。夏に欲しいのは一定量の酸や軽快さ。さらには喉越しにも着目し、すべてのワインを飲みこんで喉越しをチェックした猛者である。



評価方法

参加カテゴリーは、ワインを飲むシチュエーションとして想定した以下の3つ。
《ひとりでしみじみ》部門
《ふたりでしっとり》部門
《みんなでわいわい》部門

カテゴリー内での試飲順序は無作為。
試飲はブラインドで実施。最後まで銘柄名等はテイスターに明かさない。
ワインの採点は5段階。各カテゴリーにふさわしいかどうかが評価基準となる。
配点の心は次の通り。
「絶対に欲しい」=4点
「飲みたい」=3点
「買って飲んでもいい」=2点
「出されたら飲んでもいい」=1点
「飲みたくない」=0点

評価は、テイスター全員の点数の平均点によって決定する。
平均3点以上=金賞
平均2.5点以上〜3点未満=銀賞
平均2点以上〜2.5点以上未満=銅賞
2点未満=選外とする。
※抜栓後、問題があると判断したワインは、審査以前に司会進行が落選とする。
価格は消費税別で表示。



《ひとりでしみじみ》部門 金賞



01 岸本
ドメーヌ・バサック
バサック アルモニア ルージュマデ
2016[赤]

●生産国/地域:フランス/ラングドック
●品種:メルロ、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カリニャン
●希望小売価格:1,666円

ラングドックでいち早くオーガニックに取り組んだドメーヌ・バサック。家族経営を続けているワイナリーで、現在は9代目がワイン造りを担う。アルモニアとは、フランス南部の言語でハーモニーの意。ワインと人との調和を目指して名付けられた。

山内 香りに少しインクやオリーブのニュアンスがあり、タンニンはほどほどで口当たりがソフト。フルーツカクテルと。
前嶋 果実の凝縮感にあふれ、地中海を感じさせてくれるワイン。
福田 醤油味の肉料理、カツオなどの刺身に合いそう。ローストビーフを食べつつミステリー映画を観て楽しみたい。





02 ヴィノスやまざき
ボデガ・ガルソン
ガルソン・アルバリーニョ・レセル
バロゼ ペティアン ラ カーヴ ス ルビフ 2017[白]

●生産国/地域:ウルグアイ/ガルソン
●品種:アルバリーニョ100%
●希望小売価格:2,680円

ワイン造りの歴史は長いが、21世紀に入ってから各国への輸出量を急速に伸ばしてきたウルグアイ。ボデガ・ガルソンは、この地に可能性を見出したイタリア人夫婦が1999年に設立したワイナリー。畑は海から11マイルの距離にある斜面に広がり、小さな区画ごとに管理されている。

山内 いちごのとちおとめをはじめとするベリー系のテイスト。肉料理と合わせたい。
前嶋 しっかりとした酸味とミネラル感があり、初夏のイメージにきっちりマッチ。
福田 香りがエキゾチック。強い太陽が照りつけるリゾートの浜辺で、到着と同時にこのワインで乾杯したらテンションあがりそう。



03 サントリーワインインターナショナル
カステル社
レゾルム ド カンブラス カベルネ・ソーヴィニヨン
2016[赤]

●生産国/地域:フランス/ヴァン・ド・ペイ・ドック
●品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
●希望小売価格:1,100円

カジュアルワインの生産を得意としてきたカステル社が手掛けるシリーズ。産地は、雨が少なく乾燥気味で、ブドウの生育に最適。赤は「グラン ヴァン デュ ラングドック 2017」で金賞受賞。レゾルムとは楡の木のことで、ワイナリー内に生育する大木にちなむ。

村崎 口当たりがやわらかく初心者向き。トマトの卵炒めとともに、どんどん飲んで!
濵本 赤系ベリーが香る。樽香がやや強めなものの、タンニンが優しく味自体は軽やかなので、初夏でもイケる。サラミやチョリソー、和食なら濃いめの肉じゃがに合いそう。
井上 レッドカラントや赤いバラの香りとは裏腹に、味わいはジャミーで女性的。





この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
我輩は「WINE-WHAT!?」である。名前は「WINE-WHAT!?」である。誰がつけたかとんと見当がつかぬ。

ワインホワット?

「WINE-WHAT!?」である。にゃ〜。