「スパリブ」の開発者、犬房春彦先生が毎回ゲストをお招きして、ワインと健康をテーマにあれこれお話する本企画。今回はワイン好きで、「WINE-WHAT!?」総合プロデューサーの南原竜樹の登場です。
「WINE-WHAT!? 2015年7月号より。肩書きは当時のものです。

飲んだワインが2億円

南原 私はワインについて一所懸命、勉強して飲むというタイプではないのですが、30年以上前から世界各国を飛び回ってますので、おのずとワインを飲む機会が多くなって大好きになりました。「飲んでなければ、億ションの1軒や2軒は買えた」と冗談半分でいってますけど、半分はマジです。ワインの輸入をビジネスとして始めたこともありますし、「WINE-WHAT!?」の創刊にもかかわるなど、ワインには縁を感じています。

オートトレーディングルフトジャパングループ代表 南原竜樹 

犬房 「WINE-WHAT!?」を初めて読んだとき、今までのワイン雑誌とは切り口が違うと感じましたね。

南原 本誌を読んで「今夜、ワインを飲んでみたい」とか「このワインを買ってみたい」「このレストランに行ってみたい」と、ひとりでも多くの方が動くきっかけになればいいと思っています。この号(2015年7月号)から隔月刊になります。少しはメディアらしくなってきたのかなぁと。あと、宣伝ですが、この雑誌に掲載されているワインの販売もスタートします。これからの展開にも期待してください。

ーー さすがは「WINE-WHAT!?」総合プロデューサー。本誌の宣伝、ありがとうございます。

南原 ひとつ、先生に質問があります。一般に赤ワインにポリフェノールが多いことは知られていますが、ブドウの果実で調べると赤ブドウより白ブドウの皮の部分に最もたくさんポリフェノールが含まれているそうです。赤ワインは果汁を搾った後に皮と果汁を一緒に入れておくことがありますが、白ブドウでも皮と果汁を一緒に漬けておくと大量のポリフェノールがワインの中に溶けていきます。ということは、一部の白ワインは赤ワインよりもポリフェノールが多いことになります。ポリフェノールが多ければ、白ワインも健康にもよいのでしょうか? 

犬房 基本的にポリフェノールが多いモノは健康によいです。しかし、注意点があります。酸化ストレス研究を始めてすぐの2013年2月に、サプリメントとして販売されている様々なポリフェノールの抗酸化効果をマウスで調べたんですね。表はスパリブの研究過程で開発した抗酸化効果の高いサプリメント「Twendee(トゥエンディ) X」の研究結果になりますが、ポリフェノールの一種のレスベラトロールは大量に投与すると酸化ストレスが大きく上昇するという結果が出ました。

Twendee Xの抗酸化力
(酸化度d-ROM test %、マウスに6Gyの放射線照射)

南原 レスベラトロールを与えて、酸化ストレスが上がったんですか?

犬房 最初は実験が失敗したのでは、と考えました。ところが、そのすぐ後の4月頃に、レスベラトロールの抗酸化効果が癌に効果があり、生き物の寿命がのびるという論文をたくさん書いていたハーバード大学のデビッド・シンクレア博士が記者会見し、「今までのデータは実験に問題があり、正しくない」と発表したのです。

南原 データが捏造だったのですか?

犬房 真相はわかりません。その後、パリのパスツール研究所でミトコンドリアの酸化ストレスを研究しているチームに私のデータを見てもらったんですね。

ーー フランスはワインや海岸松のポリフェノール研究が盛んだと聞いたことがあります。

犬房 確かにフランスでは酸化ストレス研究は国家予算を使っても行われていますので、研究は進んでいるようです。そのパリのパスツール研究所で、レスベラトロールをはじめポリフェノール類は単独では体内で抗酸化効果が発揮されないので、私のマウス実験データは当たり前だといわれたんです。レスベラトロールやピクノジェノールは試験管の中や培養細胞の実験では抗酸化効果が出るのだけど、体内では効果がないと。そして、とある国家プロジェクトの結果から、ポリフェノールはたくさんの種類を混ぜて少量を飲むと抗酸化効果がヒトでも確認されているそうです。

ーー ワイン、1日に3杯程度なら少量ですよね?

犬房 その通りです。ですから高価なサプリメントとしてレスベラトロールやピクノジェノールを購入されて飲んでおられる方には申し訳ないのですが、抗酸化効果は期待できません。ワインを飲む方が効果的といえるでしょう。

南原 ワイン好きにとってはいいお話です。精製された人工的なポリフェノールをたくさん飲むのは本当に健康によいのか、疑問に思っていましたので、犬房先生のお話を聞いてスッキリしました。私は健康にはひと一倍気を使っていて、体を鍛えるためにジムも運営しているんです。

犬房 適度の運動は酸化ストレスを下げるためにも重要です。定期的な運動はよいですね。

「スパリブ」と「Twendee X」の違い

南原 最近、雑誌等で「身体が錆びる」という言葉をよく目にします。でも「錆びる」というと、鉄などに起こるイメージが強い。実際はどういうことが体に起きているのでしょうか?

岐阜大学生命科学総合研究支援センター抗酸化研究部門教授 犬房春彦

犬房 酸化というと、みなさん混同されますが、酸とアルカリのpHのことではなく、まさに鉄が錆びるのと同じです。鉄は酸素と結合して錆びていく。それと同じようなことが体の中で起きているんですね。体内で錆びた鉄にあたるモノは何になるかというと、過酸化水素です。それが増えた状態になると体内に炎症が起こり、さまざまな病気を引き起こす原因にもなり得るんですね。だから、酸化ストレスを抑えると体にはよいということはわかっていましたが、害なく抗酸化力のあるモノを開発することが私の研究しているテーマでもあり、その過程で「スパリブ」が誕生したわけです。

南原 先ほどの表のところで出てきた「Twendee X」というのは?

犬房 糖やタンパク質の代謝は細胞の中のミトコンドリアという小さな器官で行われるのですね。そして酸化ストレスの元になるモノも同じミトコンドリアで作られます。「Twendee X」はこのミトコンドリアの代謝機能を高めて、酸化ストレスを抑え、抗酸化力を上昇させることが第三者機関で確認されています。

南原 ということは、「Twendee X」は疲労回復とか、スポーツサプリメントとしても使えるわけですね。「スパリブ」と「Twendee X」はどう違うのですか?

SUPALIVの3粒入り。

Twendee Xの50粒入り。

犬房 有効成分は同じで、配合比率が異なっています。「Twendee X」は少量で代謝促進と抗酸化力が出るようにデザインしてあります。たとえば、「Twendee X」を運動の前に糖分の入った飲料水と一緒に飲むと、いわゆる燃焼効果がたいへん高くなります。これは、週に2〜3回有酸素運動をする方に「Twendee X」を飲んでいただいたところ、3週間で体脂肪率が劇的に下がった方がおられました。(株)アイズという会社が行ったアンケートで判明したものです。

ーー 犬房先生、ワインを飲んでるだけで脂肪が燃焼されるサプリメントを開発してください!

犬房 スパリブも同じ効果が期待できますが、運動なしで脂肪燃焼はあり得ません。

南原 そうなったら、スポーツジムに通う人がいなくなりますから困ります(笑)。私もスパリブにはいろいろ助けてもらっています。かなり以前、先生からスパリブの臨床治験をしておられると聞きましたが、その後どうですか?

犬房 2008年に臨床治験の専門会社アレグロに依頼して、ウオッカとワインを飲む治験をそれぞれしていただきました(注参照)。

南原 これだけのデータがあれば、今年(2015年)4月から始まった食品の機能表示ができるのではないですか?

犬房 現在、消費者庁と相談中で、近いうちに申請したいと考えています。

南原 先生が出されるサプリメントは、臨床治験や動物実験などのデータ付きで、エビデンスがすごいですね。

犬房 私自身、医者でもありますし、臨床栄養学教室の教授も務めた経験がありますから、いい加減なことはできませんね。

ーー ワインを飲む方が健康によいという、ワイン好きにはありがたいお話でした。ただし、アルコールの飲み過ぎは酸化ストレスが上昇しますので、読者のみなさま、ワインはあくまで適量でお楽しみください。





注)SUPALIVサプリメントのアルコール代謝に関する臨床試験 

株式会社アレグロ臨床開発部 2008年9月25日 





結論
  アルコールの代謝を妨げる不純物が多く含まれるとされるワインを飲料した場合、Supalivを服用しないときには血中アセトアルデヒド濃度は飲酒120分後であっても上昇傾向が認められ、アルコールの代謝は促進されないが、Supalivを服用したときにはアルコールの代謝が促進されていることがCmax(最高血中濃度)、Tmax(最高血中濃度到達時間)の解析により確認された。時にALDH2の部分的欠損者(アルデヒドデヒドロゲナーゼ2遺伝子。欠損していると、お酒が飲めない)において効果が高いと考えられる。
また、不純物が少ないとされるウオッカを飲用した場合においても赤ワインと同様にSupalivがアルコールの代謝を促進していることが確認された。
同時に、ワインを飲用した後の酔い症状に関する健康調査においても諸症状を緩和させる効果のあることが確認された。

()内は編集部による注。

この記事を書いた人

不肖ヤマダヤスシ編集長
不肖ヤマダヤスシ編集長
北海道札幌生まれの道産子。いつも目の前のことだけを考えている。いまこのときを切り抜ければ、人生はなんとかなる! 善人なをもて往生をとぐいはんや悪人をや。