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凍るナイアガラとアイスワイン(前編)

冬のカナダのワイナリー巡り

世界最大、最良のアイスワイン生産国がカナダである。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクは、そのアイスワインで知られるカナディアン・ワインの生産地のひとつ。あたり一面白銀の世界に包まれる冬のカナダで、ワイナリーを訪ねた。

協力:オンタリオ州観光局/カナダ観光局/デルタ航空

冬の時期、ナイアガラの滝は幻想的な姿を見せてくれる。滝の一部は凍り、水しぶきがかかって凍りつく樹氷も美しい。風の強い日には体感気温が-20℃以下になることもあるが、寒いところには寒い時期に行くのが旅の鉄則だ。この景色を見られるなら、 それも悪くない。

先住民の聖地から新婚旅行の聖地に

カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州にまたがる世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝。

「ナイアガラ Niagara」とは、「オンギアーラ(雷のように轟く水)」という先住民の言葉が起源といわれている。カナダ側だけでも年間1500万人の観光客が訪れる人気スポットだ。

ナイアガラの滝が形成されたのは、氷河期が終わった約1億3000年前といわれている。急激に地球が温暖化し、氷河が溶け出し、五大湖と同時期にナイアガラの滝が出現した。冬のナイアガラは、そんな氷河時代を彷彿とさせる圧倒的な美しさを感じることができる。

ナイアガラの滝を最初に目撃した、といわれているヨーロッパ人が1604年、フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランの探検団だ。その後、別の探検家やイエズス会の宣教師がこの地を訪れて知られるようになり、18世紀にかけて観光が盛んになった。

19世紀初期にはナポレオン・ボナパルトの弟、ジェローム・ボナパルトが花嫁と一緒に訪れたりして、南北戦争が終わると新婚旅行先として人気となった。今では数多くのアトラクションが整備され、さまざまな角度から巨大瀑布の迫力を体験することができる。

冬ならではのナイアガラを楽しむイベントも多い。凍った滝をライトアップするイルミネーションや、冬の夜空に映える花火のほか、毎年1月中旬から下旬にかけては「ナイアガラ・アイスワイン・フェスティバル」が開催される。冬のナイアガラで、氷の美酒を味わうのも一興だ。

ナイアガラ・ヘリコプターズ

The Thrill of a Lifetime

ナイアガラの滝を上空から見下ろすのも面白い。遊覧中は日本語でのアナウンスも流れ、ナイアガラの滝や歴史について知ることができる。悪天候の場合は遊覧が中止になるので、事前に要確認。

Niagara Helicopters
3731 Victoria Ave., Niagara Falls, Ontario
tel.+1 905-357-5672
www.niagarahelicopters.com

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