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凍るナイアガラとアイスワイン(前編)

冬のカナダのワイナリー巡り

「ペラー・エステーツ・ワイナリー」のアイスワイン。

カナダの大地が育むアイスワインの魅力

ナイアガラの滝から車で30分ほど北に位置するナイアガラ・オン・ザ・レイクは、カナディアン・ワインの85%が造られているワインの一大産地だ。

「カナダと言えばアイスワイン」というイメージが定着しているが、カナダのアイスワインが脚光を浴びるようになったのは1991年にフランスで開催された「ボルドー世界ワインエキスポ」でイニスキリン社のワインがグランプリに輝いたことから。

オンタリオ州で商業ワインの生産が始まったのが1800年代ということを考えると歴史は浅いが、そもそもアイスワインを作ることができるのが世界でも限られた地域のみということも「カナダ=アイスワイン」として知られるようになった理由だろう。

ナイアガラ・オン・ザ・レイクには、大小30以上のワイナリーが集まっているが、多くが家族経営での少量生産。1980年代のアメリカとの自由貿易協定締結時に、安価なワインの流入を懸念し「品質重視」のワイン造りをしているワイナリーが多い。

アイスワインとは?
自然に凍ったブドウでつくる極甘口のデザートワイン。完熟したブドウが冬の寒さにさらされると、果実内の水分が減って果汁が凝縮され、糖度が高まる。凍ったブドウからとれる果汁は当然少ないのでわずかな量しかつくれない。貴腐ワインに比べて、甘さがさっぱりしている。「アイスワイン」という名称は、オーストリア、ドイツ、カナダで生産されたものにしか使えない。

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