修道士の愛した白ワイン

女性醸造家が取り仕切るドメーヌ・フイヤ=ジュイヨを紹介します

アペラシオン、モンタニーをご存知ですか?

ブルゴーニュの旅が続いています。

アペラシオン、モンタニーをご存知ですか?

1936年にAOC(原産地統制呼称)と認定され、白ワインのみを産出しています。世界に名だたる白ワインの銘醸地シャサーニュ・モンラシェと同じような特徴を持つ土地を開墾したのは、誰もが知るロマネ・コンティを開墾したクリュニー会の修道士たちと言われています。

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古の修道士が開墾した土地。

モンタニーの特徴としてはプルミエ・クリュが多いことが挙げられます。現在60%程度を占めていることから、モンタニーのワインを探すとき、必然的にプルミエ・クリュに出会うことが多いでしょう。

また協同組合でつくられているワインが多く、ヴィニュロン(ぶどう栽培兼醸造農家)が自身の名前で売り出しているワインは25%程度と言われ、このことからモンタニー全体のクオリティと価格が安定していることが判ります。

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比較的安価で探すことができるモンタニーのプルミエ・クリュ。

モンタニー・レ・ビュシーという村にあるドメーヌ・フイヤ=ジュイヨを紹介しましょう。

「ブルゴーニュの女性とワイン」という女性醸造家の会のメンバーのひとり、フランソワーズ・フイヤ=ジュイヨのドメーヌです。彼女はメルキュレ村の老舗ドメーヌ・ミッシェル・ジュイヨの当主を父に持ち、生まれたときからワインの世界に生きる環境にありました。長じて、3年間パリでビジネス課程を修め、その後ディジョン大学で醸造を学びます。

1989年、畑の所有者モーリス・ベルトランとコラボ、当初の8haから10haへと広げ、施設を新設してきました。彼女の参画によって、ガメイ、ピノ・ノワールが植えられ、安い大量消費用ワインに使われていた畑が大きな転換期を迎えたのでした。

2002年、突然共同経営者が他界。2004年に彼女自身ですべてを買い取り、名前も今のフイヤ=ジュイヨとし、現在では栽培から販売まで、彼女が取り仕切っています。

畑での作業はリュット・レゾネ(減農薬農法)を導入、除草剤を止め、鍬入れをし、土地が呼吸できるようにしたおかげで、果実がイキイキしてきた、といいます。収穫は手摘み。「ぶどうは土地の味」と語ります。

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凛とした彼女の姿は、彼女の人生を映したものであり、また彼女のワインに投影されているようでもある。

施設として面白かったのは、カーヴへ行くには階段をのぼらなければならない、ということ。下へ向かうように作りたかったけれど、岩盤があまりにも固くて掘れなかったそう。

「人間が掘れない岩盤がそこ、ここにある土地に、ぶどうが根をはり成長している」という彼女の言葉も印象的でした。

もうひとつ意外だったのはこのドメーヌのホーム・ページ。
実際に会った彼女の印象はキリっとして学校の先生然としていたのに、ホーム・ページではまた新たな一面を魅せています。BGMもずっと聴いていられるほど、聞き心地好いもの。http://www.feuillat-juillot.com

彼女の生み出したワインは日本でも入手可能。
一輪の白い花を愛でるように傾けたいワインです。

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モンタニーにおいて新進気鋭と称されるドメーヌ・アラダムも訪問しました。こちらの画像はそちらの庭。

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写真中央の人物がドメーヌ・アラダムの当主ステファン・アラダム氏。囲むヴィニュロンも協同組合の関係者もみんな仲がよく、こうして集まってはお互いのワインを飲みながら情報交換を行っているという。

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