イタリアで「パスクア(Pasqua)」といえば、イースター(復活祭)のこと。キリストの復活をお祝いする日で、カトリックの国イタリアでは1年で最も重要なイベントのひとつだそう。その復活祭の名前をファミリー・ネームにもつ兄弟がヴェネト州にやってきてワイナリーを開いたのは1925年のこと。ここでは、いまも家族経営のそのパスクアのワインを日本で気軽に楽しむためのイタリア家庭料理の簡単レシピをご紹介します。レシピ&料理は、モデルで料理研究家のアンドレア・コッコ・ヒライさんです。

撮影協力:Ami du Vin 東京都港区六本木6丁目1‒6ザクセンビル3F
食材協力:Arigat-Eu http://www.arigat.eu https://www.instagram.com/arigateujp

「パスクア」とは?

1925年、イタリアを代表する銘醸地、ヴェネト州ヴェローナに創業した。家族経営の造り手としての生産量はイタリアでも有数。手ごろな価格のテーブルワインからD.O.C.G.銘柄まで幅広いレンジをカバーし、世界50カ国以上で愛されている。
世界最大のワインコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2016」では、同社のワインが金賞およびヴェネト・トロフィー、アマローネ・トロフィー、ベスト・イタリアン・レッドワイン・トロフィーを獲得し、イタリア赤ワイン部門における最高賞に輝いている。
ヴェネトの土着品種や土地に根差した伝統手法を尊重・継承しながらも常にチャレンジ精神を忘れず、国際品種を取り入れたり、アイデア溢れるラベルのデザインを採用する取り組みなども注目されている。

右から 
パスクア 11 ミニッツ ロゼ
デッレ・ヴェネツィエ 2016
生産国/地域:イタリア/ヴェネト州
品種:コルヴィーナ50%、トレッビアーノ・ディ・ルガーナ25%、シラー15%、カルメネール10%
希望小売価格:2,500円

パスクア ヴィッラ・ボルゲッティ
ソアーヴェ クラシコ 白

生産国/地域:イタリア/ヴェネト州
品種:ガルガネーガ70%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ15%、シャルドネ15%
希望小売価格:1,700円

ファミリア・パスクア
パッシメント ロッソ 赤

生産国/地域:イタリア/ヴェネト州
品種:メルロ40%、コルヴィーナ30%、クロアチーナ30%
希望小売価格:2,200円

[問い合わせ先]国分グループ本社 tel.03-3276-4125 www.kokubu.co.jp

もっとワインとの相性を高めるレシピをマスターしよう!

日本の日常でも、すっかり浸透したイタリアワイン。でも、もっとワインとの相性を高められるレシピをマスターして、自宅で楽しみたいという読者も多いはず。今回はその確かなクオリティで世界から注目されるヴェネト州の生産者、「パスクア」の3アイテムに合うレシピを紹介する。

レシピと調理を依頼したのは、アンドレア・コッコ・ヒライさん。俳優/モデル業のかたわら、各国の食文化に関心を抱き、料理研究家としても活動する。イタリア人の父と日本人の母を持ち、幼い頃から両国の食に親しんで来た。その経験をベースにした、本場のデリミート(食肉加工品)と和素材の巧みなブレンドに注目。

テクニックいらずでペアリング偏差値が一挙にアップする料理を、パスクアのワインとともに、じっくり味わってみてください。



イケメン料理研究家 アンドレア・コッコ・ヒライとは?

イタリア・ローマ出身。イタリア人の父と日本人の母を持つ、俳優/モデル。パリや香港、ニューヨーク、東京など、各地での暮らしの中で食カルチャーに興味を持ち、トスカーナの料理学校やイタリア商工会議所とコラボレーションする活動などを行う。イタリアと日本の食材を組み合わせたレシピ提案を得意とする。



パスクア11ミニッツ ロゼ
デッレ・ヴェネツィエ 2016

フェイク・カルボナーラ

炭焼き職人が考案したとの説から、「炭焼き職人風」と呼ばれる、日本でもおなじみのカルボナーラ。通常は、グアンチャーレ(豚肉の塩漬け)と黒コショウを使用するが、今回はエミリア・ロマーニャ州の州都で伝統的に造られた、モルタデッラ・ボローニャ(豚肉のソーセージ)と刻んだ山椒でアレンジした。

合わせたのは、ワイン名の通り11分間のスキンコンタクトで、繊細かつ美しい色合いを引き出した、パスクアのロゼだ。

卵黄とチーズのクリーミーなコクにモルタデッラの風味をワインのふくよかな果実味が包み込む。

さらに、香り高い山椒の辛味に、シラーやカルメネールの持つほのかなタンニンの奥行きやスパイス感がキレイに寄り添い、長い余韻へと続く。フローラルな香りにドライなフィニッシュ。フレンドリーな味わいなのに、合 わせる料理の守備範囲が抜群に広いロゼの面白さに気づかされるペアリング。

まずは手軽に作れるパスタとともに体感したい。

recipe
【材料】2人分
スパゲッティ(1.9㎜)……200g
モルタデッラ・ボローニャIGP……100g(60gは5㎜角、40gは1㎝角に刻む)
卵黄……3個分
山椒ホール(粗く刻む)……適量
ペコリーノ・ロマーノ・チーズ(すりおろす)、オリーブオイル、塩、各適量

【作り方】
1. フライパンを火にかけ、オリーブオイルを注いで中火で熱し、モルタデッラ(60g)を入れて焼き色が付くまで炒める。
2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れてスパゲッティをアルデンテに茹で、ザルにあげる。
3. 1に2を入れてよく絡ませる。
4. ボウルに卵黄とペコリーノ・ロマーノ・チーズを入れ、3を入れて混ぜる。
5. 4を器に盛り、1㎝角に切ったモルタデッラを飾り、削ったペコリーノ・ロマーノ・チーズ(分量外)と山椒を散らせる。





パスクア ヴィッラ・ボルゲッティ
ソアーヴェ クラシコ 白

ほうれんそうと大葉、サラミ・カッチャトーレのキッシュ

一見すると難易度が高そうなキッシュも、市販のパイシートを使えば気軽にチャレンジできる。具材には、肉の旨みがたっぷり詰まったサラミ・カッチャトーレやほうれんそうやのほかに、香り高い大葉をアクセントとして加え、和のニュアンスをプラスした。

合わせるワインは、イタリアを代表する白ワイン、ソアーヴェ。

パスクアのソアーヴェには、すっきりした柑橘やリンゴ、ほのかにカモミールのニュアンスも。ガルガネーガとトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェのフレッシュなアロマが大葉のフレーバーと心地よく同調する。

さらに、生クリームやパルミッジャーノ・レッジャーノ・チーズのやわらかなコクと旨味をシャルドネのボリュームがしっかり支え、優しく広げてくれる印象的なペアリングが完成。美しく焼き目のついたキッシュは、テーブル映えも抜群でギャザリングにもおススメ。

そこにカジュアルなイタリア白ワインの実力をプラスすれば、双方の味わいの格上げが可能に。

recipe
【材料】約6~8人分
ほうれんそう……450g
サラミ・カッチャトーレDOP(1㎝角に刻む)……80g
卵……3個
生クリーム……200ml
パルミッジャーノ・レッジャーノ・チーズ(すりおろす)……100g
玉ねぎ(みじん切りにする)……半個分
大葉(5㎜幅に切る)……5枚
パイシート(市販のもの)……1枚

【作り方】
1. ほうれんそうは洗って茎を切り落とし、葉の部分のみ茹でて水気を切る。
2. フライパンを熱し、オリーブオイルを注いで玉ねぎを炒める。
3. ボウルに卵を割りほぐし、1と2、サラミ・カッチャトーレ、大葉、パルミッジャーノ・レッジャーノ・チーズ、生クリームを加えて混ぜる。
4. 薄くオリーブオイルを塗ったキッシュ型(直径25㎝くらい)にパイシートを敷き、3を注ぎ入れる。
5. 180℃に予熱したオーブンに4を入れ、55分間焼く。





ファミリア・パスクア
パッシメント ロッソ 赤

レンズ豆の煮込みとコテキーノ、和柑橘の香り

ほっこり素朴な味わいで人気の豆料理。自宅で試すとなると手間がかかるのでは……と思いがちだが、実は材料を鍋に入れて煮込むだけと簡単。ぜひマスターしておきたい一品だ。

豆の優しい味わいに合わせて、白ワインを合わせてもOK。

このレシピでは、赤ワインとトマトピューレを加え、しっかり塩味と肉の脂のインパクトがあるコテキーノを添えたことから、「ファミリア・パスクア パッシメント ロッソ」をチョイスした。

ブドウを陰干しにして凝縮感を高めるヴェネトの伝統製法「アッパッシメント」を用いて造られるこのアイテムは、プラムやカシス、ブラックベリーなどのリッチな香り。アッパッシメント製法に由来する凝縮した果実の旨みがたっぷり詰まっていながら、重過ぎず、飲み飽きない絶妙のバランスを保っている。

味わいにしなやかさがあるので、噛むごとに口中に広がる豆の甘味やコテキーノのジューシーさ、和柑橘など、料理の多彩な要素を器用にまとめてくれる。

recipe
【材料】約8人分
レンズ豆……250g
コテキーノ・モデナIGP……8切れ
にんじん(みじん切りにする)……1/2本
セロリ(みじん切りにする)……1/2本
玉ねぎ(みじん切りにする)……半個分
トマトピューレ……200ml
赤ワイン……30ml
オリーブオイル……60ml
柚子(薄く皮をむく)……半個分
柚子、すだち、かぼす(皮をすりおろす)……適量 
塩……適量

【作り方】
1. 柚子フレーバーオイルを作る。オーブンを100℃に予熱して止める。耐熱の器にオリーブオイルと薄くむいた柚子の皮を加え、オーブンに入れて1時間ほど置き、香りを移す。
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら軽く水洗いしたレンズ豆を加える。
3. フライパンを熱してオリーブオイルを注ぎ、にんじん、セロリ、玉ねぎを入れて炒める。
4. 2に3とトマトピューレ、赤ワインを加え、焦げ付かないよう水を少しずつ足しながら弱火で1時間半ほど煮込む。
5. 4器に盛り、パックのまま湯煎して温め、1㎝厚さにスライスしたコテキーノをのせ、柚子、すだち、かぼすの皮を散らして1のオイルを垂らす。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
ラグビー日本代表はワンチーム! 

One for all, all for one

WINE-WHAT!?はワインチーム!

Wine for all, all for wine