2019年秋にオーストラリアの大手「ジェイコブス・クリーク」が初のオーガニックワインを発売したことをご存じですか。そのオーガニックワインを手掛けた最高醸造責任者ダン・スウィンサーさんに聞きました。

[問い合わせ先] ペルノリカール ジャパン tel.03-5802-2671
www.pernod-ricard-japan.com
www.jacobscreek.com/

ダン・スウィンサー DAN SWINCER
プレミアムなオーストラリアワインNo.1を自負するジェイコブス・クリーク。世界80カ国で毎日100万杯以上が楽しまれているという、そのスタイルと質に対する重責を担うチーフワインメーカー。2018年に就任。

ジェイコブス・クリークは「失敗しません!」

世のワイン好きは、2つのパターンに分けられる。

ジェイコブス・クリークと聞いて「ああ、オーストラリアの大手ワイナリーね」とすぐにピンとくる人。ワイン売り場で「このラベルのワインを選んでおけば間違いない」とジェイコブス・クリークの名を知らないまま手にとり、知らず知らずのうちにリピーターとなる人。

というぐらい、ジェイコブス・クリークはコスパがよくて、品質が安定していて、日本の食卓にもすっかり定着している。

そんな「私、失敗しませんので」の名セリフを地で行くジェイコブス・クリークが、ついにオーガニックワインの世界へ参戦を果たした。

もともと自然への理解が深い造り手だが、完全なるオーガニックを実践するとなると、話は変わってくる。天候次第では収穫量が激減し、大損害に繋がることもあり得るからだ。しかし完璧主義のジェイコブス・クリーク、不確定要素の多いオーガニックワインでも絶対に「失敗しません!」と言い切らねばならない。

オーガニックワインを完成させるためには、さぞ並々ならぬ苦労があったに違いなく、最高醸造責任者のダン・スウィンサーに発売までの道のりを振り返ってもらった。

誰もがオーガニックをやりたがるわけではない

「まず、栽培農家の誰もがオーガニックをやりたがるわけではありません。仕事はハードになるし、収穫量が減るリスクもある。

それでも、南オーストラリアのリバーランドでオーガニックに情熱を燃やす栽培農家と出会い、マレー・ダーリング、ラングホーン・クリークでも良質な有機ブドウを育てている農家とコンタクトがとれ……。じつは、オーガニックを導入した自社畑も持っていまして、そこでようやくオーガニックワイン造りが具現化してきたのです」

産地を一カ所に限定せず、各地のブドウをブレンドしてバランスをとることで、収穫年が違っても品質をキープする。あとはジェイコブス・クリークが培ってきたクリーンな醸造を行えば問題ない、との結論に到達。オーガニックワインの完成まで、ゆうに8年の歳月が流れていた。

「EUをはじめ公的な認定のもとオーガニックを実践できる畑はどうしても限られているので、供給量はとても少ない。ということで、オーストラリア本国の市場では販売してないんです。まずはオーガニックへの意識が非常に高い北欧諸国でリリースし、次が日本」

なんと、本国に先駆けての発売である。

では、スタンダードなワインとオーガニックなワイン、飲み手としてはどう使い分けすればいいのだろう。

「オーガニックだからといって、オーガニックな香りが嗅げるわけでもない(笑)。同じジェイコブス・クリークのワインなら、造りの哲学はどれも一緒です。造りのアプローチが違う、というだけです。まずは使用品種やブレンドの部分で興味を持ち、気軽に飲み始めていただければ、と思います」



JACOB’S CREEK EARTH VINE GRAPE

オーガニック シャルドネ
ナチュラル、クリーミー、オーガニック。シャルドネの純粋な味わい。

オーガニック シラーズ・カベルネ
ミディアム・ボディ。赤い果実の風味と微妙なスパイスと柔らかいタンニンを提供。

※せっかくジェイコブス・クリークからオーガニックワインが出たので、それらに合わせた料理を行正り香さんに考案してもらいました。とってもかんたん(たぶん)!! こちらをクリックしてください。

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
年末はこの1年の感謝を込めてシャンパーニュを開けまして。

キリスト教とは無関係でも開けまして。

正月は新しい1年の無病息災を祈って開けまして。

あけましたらおめでとうございます〜。