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ルイ・ポメリー イングランド

シャンパーニュの巨人が造る 英国スパークリング

英国があらたなワインの産地として、将来を嘱望されていることは、このワインの存在が証明している。シャンパーニュをリードするメゾン、ポメリーが、そのノウハウを投じてイギリス ハンプシャーで「ルイ・ポメリー イングランド」を生み出した。

シャンパーニュメゾン「ポメリー」がシャンパーニュ以外で造るスパークリングワイン、「ルイ・ポメリー」。ルイは創業者のルイ・アレクサンドル・ポメリーを指し、その先駆的精神へのオ
マージュとして、すでに「ルイ・ポメリー カリフォルニア」が登場している。「ルイ・ポメリー イングランド」はルイ・ポメリーの第二弾。

ルイ・ポメリー イングランド

生産国/地域 イギリス/ハンプシャー
品種 シャルドネ55%、ピノ・ノワール37%、ムニエ8%

希望小売価格 6,300円

ルイ・ポメリー第2段はイングランド

今年3月10日に発売となったばかりの「ルイ・ポメリー イングランド」。その名からもわかるように、1836年シャンパーニュの中心都市ランスに設立された老舗シャンパーニュメゾン「ポメリー」が英国で手掛けるスパークリングワインだ。カリフォルニアに続いて、ルイ・ポメリー ブランドを冠する2つ目のワインである。

イングランド南部の一部エリアは、氷河期以前には、シャンパーニュ地方と地続きだったとされており、その地質には共通項が多いことで知られている。もともとミネラル分が豊富な白亜土壌であることに加え、近年は地球温暖化の影響で気候条件がシャンパーニュ地方により近づいたことで、高品質なスパークリングワインの産地として一躍脚光を浴びているのだ。

現在「ポメリー」を筆頭に、世界85カ国以上に流通するワインのポートフォリオを誇る大手「ヴランケン・ポメリー・モノポールグループ」がいち早くこの地のポテンシャルに着目し、ハンプシャーに畑を購入したのが事の始まり。

©VisitBritain/Chris Gorman

©VisitBritain/Andrew Pickett

イギリスにおいては南部に位置するハンプシャーは、内部でハンプシャー湾がある南部、粘土質と石灰質の土壌をもつ北部、中部に分かれる。ブドウ畑やワイナリーがあるのは、北部、中部。英国諸島の殆どの地域よりも温暖で、島の南端で海の影響を安定させているが、それでもブドウの栽培地としては冷涼な地域である。

同グループインターナショナルワインメーカー、ティエリー・ガスコとポメリー最高醸造責任者のクレマン・ピエルロー監修のもとに完成。まさにシャンパーニュの精神とイギリスの知られざるテロワールの最強タッグによって実現した贅沢な1本といえるであろう。

クレマン・ピエルロー
第10代目のポメリー最高醸造責任者。
2004年からブランケン・ポメリー・モノポールグループで300haものブドウ畑のディレクターを務め、2014 年からは、第9代目最高醸造責任者ティエリー・ガスコとともに醸造をおこない、ポメリーの哲学とスタイルを受け継いでいる。2017年から、ポメリー最高醸造責任者に就任。ルイ・ポメリーの醸造監修も、現在はピエルローが担当している。

セパージュは、シャルドネ55%、ピノ・ノワール37%、ムニエ8%。シャルドネの凛としたエレガンスとキレのある酸、ピノ・ノワールがもたらす骨格と果実味に、ムニエが柔らかなニュアンスを添える。

淡いイエローのカラーに、きめ細かな泡立ち。ライムなど爽やかな柑橘から、白いフルーツにハチミツの印象。バランスに優れ、長い余韻へつながる。アペリティフとしてだけでなく、魚介や繊細な日本料理とも相性抜群。その味わいはすでに、シャンパーニュの代用品や産地の目新しさなどではなく、世界最高峰のスパークリングとしての風格を醸している。

一見すると、にわかに盛り上がりを見せているかのような英国スパークリング市場。しかし、土壌や気候条件といった、ブドウありきの基準において、非常に恵まれた地であることは間違いない。さらに、シャンパーニュのマーケットで世界第二位、ヨーロッパ最大のワイン用ブドウ畑所有者であるヴランケン・ポメリー・モノポールグループが大々的な投資を行っていることからもわかるように、決してすでにトレンド的な立ち位置ではなく、世界のマーケットが見出した新天地であるのだ。

実は、ルイ・ポメリーイングランドは日本初お目見えゆえに、かなり限定された輸入量。出合ったら即入手をおススメしたい、レアアイテムでもある。この1本を通して、なぜイギリスのスパークリングワインがこれほどまでに注目されているかを自らの感覚で体感してみて欲しい。

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