ヘネス・ヴィンヤード

ジャンシス・ロビンソンMWも唸る 英国スパークリングワイン最前線 2

フランスの「ブティノ」もまた、イングリッシュスパークリングワインに力を注いでいる。見出したのが、この「へネス・ヴィンヤード」だ。

フランスのエスプリとイギリスのテロワール

すでに百花繚乱のイギリススパークリング市場から、続いて紹介するのは、「へネス・ヴィンヤード」である。
もともとは、「フォーミュラ1」の技術者であったローレンス・ウォーが、次なる夢への挑戦としてイーストサセックス州に土地を購入し、個人で設立した小さなワイナリーだった。

まだ英国スパークリングが無名だった2007年。フランス、ローヌを拠点にワイナリーを運営し、優れた小規模生産者を見出すことで定評のある「ブティノ」が注目。自社の、最高醸造責任者エリック・モナンを送り込み、植樹から改良に携わる熱の入れようだ。

海の近くに位置する畑は、急勾配の南向き斜面。品種ごとに別々に醸造し、ブレンドした後、最短でも3年以上の瓶内熟成を経てリリースされる。

約2.8haのへネスのブドウ畑はイーストサセックス州の海から約6kmのハーストモンスーに2007年に拓かれた。ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエが植えられており、海抜24メートルの南むきの日当たりのいい斜面。

へネスの成長の原動力となった醸造家 エリック・モナン。2005年からブティノ社で醸造に携わり、ケランヌを拠点にフランス国内だけでなく南ア、イタリア、スペインなどに頻繁に赴いている。

誕生から10年後の2017年には、ブティノがワイナリーを買い取り、さらなる品質向上に挑み続けている。その結果、現在では世界的なワイン評価誌「デキャンター」でも賞賛されるまでに急成長を遂げている、期待の存在だ。

世界中のジャーナリストや愛好家が今、もっとも期待するスパークリングワインの新たなる聖地。しかし、マー
ケットを熟知する企業や醸造家は、すでにその秘められたポテンシャルを見抜き、力を注いでいたのである。

へネス ブリュット レゼルヴ 2014
品種 シャルドネ76%、ピノ・ノワール12%、 ピノ・ムニエ12%

希望小売価格 7,000円

ヘネス ネイティヴ グレース ブリュット マルチヴィンテージ・キュヴェ

品種 シャルドネ、ピノ・ノワール、 ピノ・ムニエ
希望小売価格 8,250円
2020年9月頃限定入荷予定

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP