2011年からニュイ・サン・ジョルジュの国道沿いにある区画、レ・ゼルビュを賃貸耕作。わずか3樽からワイン造りを始めたニコラ・フォールさん。
ニコラ・フォールさん

ニコラさんは87年生まれの32歳。ボーヌの醸造学校で学び、ローヌ地方で修行した。

当時はとある有名ドメーヌで栽培の仕事に従事しており、その合間を縫って自分のワインを造っていた。今はガールフレンドのアメリー・ベルトーさんの実家、ドメーヌ・ベルトー・ジェルベで栽培責任者として働きながら、6つのアペラシオンに増えた自身のワイン造りにも余念がない。

現在、ブドウ畑の広さはすべて合わせても1ヘクタールほど。8年前と比べれば増えたが、2018年で21樽。2019年は霜と雹、それに乾燥の影響から4割減の12樽しかで きなかった。

ニコラ・フォールのセラーの壁

醸造所はムイエという村にある。セラーの扉には、19年の発酵の進捗が書かれたまま。

ブドウ栽培では除草剤、殺虫剤は使わず、化学肥料も使わない。重いトラクターが土を踏み固めないよう、耕作には馬を使っている。醸造にもポリシーがあり、白は圧搾後の澱下げはほとんどせず、赤は100パーセント全房で醸す。酸化防止剤の亜硫酸は必要最小限に留めている。

ニコラさんの造るワインは、色調はさほど濃くもないのに、旨味がぎゅっと詰まっている。香りはフローラルで、ちょっとスパイシーなアクセント。ピュアな酸が心地よく縦のラインを形成し、シルキーなタンニンが後を引く。

なにしろこれっぽっちの生産量だから、見つけるのすら困難。飲んだらしばらく威張れるレアワインだ。

ニコラ・フォールのワイン

ブルゴーニュ・ルージュ・オー・ザルジリエール(2017年は5,700円 ※現行商品無し)。プレモー村の区画で樹齢は35年。0.13haを耕作している. 19年を樽から試飲した印象は、非常にデリケートでシルキーなタッチ。ドメーヌはこのほかに、白のアリゴテとオート・コート・ド・ボーヌ、赤のガメイ、アロース・コルトン、ニュイ・サン・ジョルジュを造る。

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