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シャンパーニュ委員会が2020年シャンパーニュ出荷速報をリリース

昨対比18%減にて持ちこたえる

シャンパーニュ委員会(CIVC)が2020年のシャンパーニュの出荷量の速報値を発表した。

©TOR EIGELAND_Collection CIVC
©TOR EIGELAND_Collection CIVC

価値あるものでありつづける

シャンパーニュ委員会による2021年1月26日の発表によると、2020年のシャンパーニュの出荷量は2億4500万本、昨対比18%減となる見込みだ。

シャンパーニュにとっても、難しい年となった2020年。主要な消費の場である、飲食店や売り場の閉鎖、イベントのキャンセルが世界的に相次ぎ、不透明な状況が続く中でも、感染症による健康上の打撃と経済的打撃にシャンパーニュ業界は素早く対応し、被害をただ甘んじて受け止めたわけではなかった、という。

2020年上半期には30%弱にまで落ち込んだ出荷量は年末に持ち返し、売上高では約40億ユーロ、年間でおよそ10億ユーロの損失という見通しになる。

国別に見ると、フランス市場は新型コロナウイルスの問題以前から出荷量は減少傾向にあり、-20%。輸出国トップ3では、アメリカが-20%、イギリス-20%、日本-28%。一方、欧州のシャンパーニュが親しまれている国では、ベルギー-5%、ドイツ-15%、スイス-9%と減少量は大きくなかった。また、オーストリアでは+14%という伸長を見せている。輸出量全体では-16%となる。(以上の国別出荷量は、前年出荷量の80%を基準に評価した現時点での推計)

また、2020年は収穫量を8,000kg/haと制限し、ヘクタールあたり400kgのブドウをリザーブにまわす、とした決定のおかげで、2021年の活動を冷静にスタートできる、という。

シャンパーニュ委員会にて、シャンパーニュ・メゾンを代表する、ジャン・マリー・バリエールは「他の多くの楽しみが失われたなかでも、日常に、ちょっとした特別をもたらしてくれる、高品質なプロダクトとして、シャンパーニュは消費者の心から消えることはありませんでした」とメッセージを発し、消費者にとってシャンパーニュが価値あるものでありつづけようとしていることが、結果に結びついているとしており、ヴィニュロンを代表するマクシム・トゥヴァールとともに、シャンパーニュの価値の向上、および、環境保全を継続的に追求してゆくことを強調した。

シャンパーニュでは、独自の「シャンパーニュの持続可能なブドウ栽培」認証を採用しており、2025年までに除草剤ゼロ、2030年までに100%環境認証という目標を設定して、20年以上にわたって推進している。

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