ワイン業界において最も難しく、栄誉ある資格とされる「マスター・オブ・ワイン(MW)」に2015年に合格して話題となった日本人、大橋健一MWがメルシャンのブランドコンサルタントに就任する、と発表された。

ふたつのブランドにアドバイス

大橋健一MWの使命は、日本の老舗ブランド「シャトー・メルシャン」と、フランスはブルゴーニュの名門「アルベール・ビショー」のふたつのブランドについて、客観的な立場で分析し、その知見を生かしてアドバイス、指導するというもの。

特に「シャトー・メルシャン」については、大橋MW自身がそのワインづくりの思想に共感を抱いており、メルシャンとしては大橋MWのサポートのもと、日本ワインの価値向上とファインワイン市場拡大・活性化を図るという。

「シャトー・メルシャン」は1970年に誕生したブランドで、メルシャンによると、日本のファインワイン造りの歴史はここから始まったとされる。

大橋健一MWよりコメント
「日本ワインを今まで牽引してきたメルシャンが、今後も日本のワイン業界のプラットホーム、世界マーケットにおける日本の、そして甲州ワインのプラットホームに立てるお手伝いができることを光栄に思っております」



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大橋健一MWプロフィール
日本ソムリエ協会主催1999年度全国ワインアドバイザー選手権で優勝。
WSET®※1の最高学位となるディプロマを取得。
酒類専門店の株式会社山仁(本社・栃木県宇都宮市)を兄弟で経営し、業務用酒販の全国企業となる株式会社サマーソールト(本社・愛知県春日井市)役員も務める。

コンサルタント会社「レッドブリッジ」も所有。
ロンドンで開かれるインターナショナル・ワイン・チャレンジ日本酒部門審査のコ・チェアマンも務める。

※1 WSET®(Wine & Spirits Education Trust®) 世界最大のワイン教育機関

マスター・オブ・ワイン(MW)とは?
マスター・オブ・ワインは英国に拠点を置くマスター・オブ・ワイン協会が認定する、ワイン業界において最も名声の高いとされる資格。既に60年以上の歴史を誇り、その長い歴史を通して現在世界中にはたった354名のマスター・オブ・ワインが存在するのみ。ワイン生産者、ワイン流通関係者、ソムリエ、ワイン・ジャーナリスト、ワイン・ライターなど、実に多種多様な職種から構成され、マスター・オブ・ワインになるということは、世界中における最高のワイン・コミュニティーの中に帰属することを意味する。日本人として、ワイン業界の最難関マスター・オブ・ワインに合格した人は世界中にたった2人のみで、日本在住の日本人マスター・オブ・ワインは大橋健一MWのみ。

大橋MWが社長をつとめる酒類専門店「山仁」のホームページによれば、「マスター・オブ・ワイン」の試験は全部で3つのパートに分かれており、実技(36種類のワイン・テイスティング)、学科(14種類の学科論文)、そして研究調査課題提出(業界貢献を果たし得る最大10,000語の卒業論文)で構成されている。前者2つのパートは両方ともに最長でも6年以内に突破しなければ合格パートは白紙に戻され、向こう3年間の受験資格を失う。
実技と学科、2つのパートに合格して初めて論文の提出が許される。この卒論が受理されれば晴れて合格に至り、合格者は自分の名前の後ろにマスター・オブ・ワインを意味するアルファベット“MW”を付けることを許される。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
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ワインと食のライフスタイルマガジン「WINE-WHAT!?」編集部です。
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