あがいても、あがいても、うまくいかないときがある。誰かにとって、それは組織の中での葛藤だったり、誰かにとっては自分の才能を疑ってしまう瞬間だったり、誰かにとっては夢の途中での挫折だったり、そして誰かにとっては、自分のミスや失敗で傷つけてしまった人を思ったり。人間、それほど強い信念を持ち合わせているわけではない。もう、このあたりで挑戦をやめ、戦いをやめ、白旗を振ってもいい。今夜は、酒の力を借りて、自分の傷を舐めようか。

G.H.マム

G.H.マムがあれば、明日も強く生きられる

いや、そろそろ、自分を安っぽく慰めるのはやめようじゃないか。人間、それほど強い信念を持ち合わせているわけではない。確かにそうかもしれない。強い信念でなくてもいい。どうせ、日々ぶつかり、打ちのめされることは多い。でも、その先に、心から笑える出来事や、出会い、成果を、きっと誰もが持っている。その「勝利の瞬間」は派手なものではないかもしれない。しみじみと、グラスの中のキラメキを眺めながら「よかったな」と思える。それがあれば、明日も強く生きられる。

彼の名前を思い出す。レオナール藤田。画家。第一次世界大戦から第二次世界大戦、そして戦後。日本で挫折し、パリで歯を食いしばり、この地で才能を開花し認められ、時代の寵児なった。勇躍帰国し、母国でも地位を固めたかに思えたけれど、再び、理不尽に打ちのめされ、裏切られパリへ。最後は一生の執念を礼拝堂のフラスコ画に込め、波乱の一生を終えた。5度の結婚という奔放さ、その5度の結婚、それぞれがロードムービーになりそうな歓喜と狂気の物語。自ら人を傷つけ、混乱に巻き込んだこともあっただろう。成功と挫折、喜びと苦しみ、勝利と敗北をいったりきたりの人生。その中で彼が残した作品は、彼の人生を越えて人々に感動を与えている。

そこまでの人生は歩めないかもしれない。でも、自分の人生だって、自分にとってはドラマの連続だ。そこで負けたくないし、ただただ自分の傷を舐めていたくはない。小さな勝利でいい。それを積み重ねていくこと。藤田の業績は大きなものだけれど、きっと彼も、明日は負けないと自分を信じていた、その積み重ねだったのだろう。自分の絵を燃やして極寒のパリで暖をとっていた夜も、自分を信じて、なにかをささやかな幸せにして。藤田は今日までを乗り越え、明日を生きる人たちにとってのアイコンだ。

自分を信じる力をもらえるシャンパーニュ

G.H.マム。今夜、自分に力を与えてくれるシャンパーニュを選ぶ。モータースポーツの表彰台でのセレブレーションでも使われ、さまざまな勝利の場面を飾るシャンパーニュとして愛されている。このG.H.マムのメゾンと藤田が最後に遺したフラスコ画がある礼拝堂は至近距離にある。1955年、日本を追われた藤田のフランス国籍取得に尽力したのが、G.H.マムの当時の社長であり、現在同社のプレステージキュヴェにその名を残すルネ・ラルー。その友情を今でも大切にするG.H.マムは、ロゼ・シャンパーニュのミュズレに藤田が描いた薔薇を刻む。

勝利の瞬間。それは、今日までを乗り越え、明日への元気をもらう夜。そのために、世界中で勝利の瞬間を飾ってきた赤いリボンと、藤田の人生から生まれた美しい薔薇。G.H.マムの2つのアイテムを自分にとっての静かで高らかなアンセムに。トップドライバーも優勝の栄光もリタイアもある。藤田も恋も地位も手に入れては手放すという連続だ。それでも、自分を信じる。その力をもらえるこのシャンパーニュを、定番に。

◆G.H.マム
フランスのレジオン・ドヌールをはじめとした最高峰の勲章につきものの赤いリボンをモチーフにした、名門マム家のシャンパーニュ。

[問い合わせ先] ▲03-5802-2756(お客様相談室)
http://www.pernod-ricard-japan.com/
http://www.ghmumm.com

 
 

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WINE-WHAT!? 編集部
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