ナパ・ヴァレー最高峰のスターワインたち

4品目
料理
炊合せ　蒸穴子　揚げ大根　胡桃　辛子

ワイン
トゥーミー セラーズ｜Twomey Cellars
メルロー｜2012 Merlot

トゥーミー セラーズおよびシルヴァー・オーク・セラーズのヴィヴィアン・ゲイ

トゥーミーはつぎのシルヴァー・オーク・セラーズとおなじオーナー、ダンカン ファミリーのワイナリー。シルヴァー・オーク・セラーズがカベルネ・ソーヴィニヨンのみをあつかうため、その他の品種の可能性を追求するワイナリーとして、1999年に設立された。現在では、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールを育て、畑もナパ・ヴァレー以外にも所有する。この2012年のメルローは、スタッグス・リープ・ディストリクトはソーダ・キャニオンの単一畑産。また、トゥーミー セラーズとシルヴァー・オーク・セラーズは、シャトー・ペトリュスのディレクター、ジャン・クロード・ベルエがコンサルタントをしており、2012年は、彼がはじめて、収穫から全行程にかかわったヴィンテージ。80％メルロー、16％カベルネ・フラン、4％プティ・ヴェルドという組みあわせだ。

力強い赤ワインにあわせる料理は、出汁、しょうゆにくわえてカカオをつかったというソースがかかった蒸し穴子。胡桃もそえられて、こくのある味わい。大根は、揚げて、蒸したのちに、まぐろ節とかつお節とで仕上げているという、手の込んだものだ。

5品目
料理
焼物　京都七谷鴨　内蔵ソース　椎茸　ホウレンソウ　シジミ

ワイン
シルヴァー・オーク・セラーズ｜Silver Oak Cellars
カベルネ・ソーヴィニヨン｜2012 Cabernet Sauvignon

シルヴァー・オーク・セラーズからは、今回、世界ではじめて公開したワイン。シルヴァー・オーク・セラーズは2種類のカベルネ・ソーヴィニヨンのみを育てる。ナパ・ヴァレー産カベルネ・ソーヴィニヨンとソノマ・カウンティはアレクサンダー・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンだ。今回のナパ・ヴァレー産のワインは、ナパ・ヴァレー各地で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドだが、おもにはスタッグス・リープ・ディストリクトのソーダ・キャニオン産。また、7％メルロー、少量カベルネ・フランとプティ・ヴェルドがくわわっている。樽はアメリカンオーク樽のみを使うのがシルヴァー・オーク・セラーズの創設時からのアイデンティティ。自社で樽工場も所有している。2年樽、2年半瓶内熟成。2012年ヴィンテージだが、まだ若く、さらなる熟成も期待しているという。

これにあわせられたメインディッシュは京都の鴨肉。手前が胸肉、奥がもも肉、薄い色はシジミのソース、濃いソースは内蔵のソースだ。

6品目
料理
御飯　土佐あかうしのローストビーフ　牛蒡ご飯　山椒　慈姑せんべい

ワイン
ロング・メドー・ランチ・ワイナリー｜Long Meadow Ranch Wine Winery
カベルネ・ソーヴィニヨン｜2008 Cabernet Sauvignon

会の最後、一連の料理をしめる御飯とあわせるのは、ロング・メドー・ランチ・ワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨン。同ワイナリーのワインでも、ライブラリーシリーズと呼ばれる特別なヴィンテージ赤ワインだ。

ロング・メドー・ランチは、そもそも、自然栽培の野菜、果物、オリーブ、そして畜産物を育てる農家。ワイン造りは1971年にはじめ、クリス氏で2代目。現在のワイン畑は1872年に最初にブドウがうえられたものの、禁酒法時代に放置され、あれていたところを1989年に再生させた畑で、そもそも標高の高い冷涼な環境だが、2008年は、冬は霜、夏は熱波と波乱万丈な年だったという。収穫も遅かった。黒い果実を感じさせるしっかりとしたワインで、86％カベルネ・ソーヴィニヨン、11％メルロー、3％プティ・ヴェルドの組みあわせ。日本未入荷が残念だが、ナパ・ヴァレーではfarmsteadという、レストランも運営していて、ワインとともにロング・メドー・ランチの作物を味わいつくせるという。

デザートは「甘味　モンブラン　やまぶどう　ブルーチーズ」