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いま、改めてバローロが注目される理由

進化する伝統製法

バローロで注目の生産者

こんなことを考えたのは、エノテカ主催のバローロ試飲会に参加したからだ。試飲会のゲストには、バローロの生産者が3人招かれていた。エルヴィオ・コーニョ、ブルロット、カヴァロットというバローロの中でも特にこだわりが強く、評価の高い注目の生産者だ。

バローロの生産者

バローロで注目の生産者たち。左からブルロットのファビオ・ブルロット氏、エルヴィオ・コーニョのヴァルテール・フィッソーレ氏、カヴァロットのアルフィオ・カヴァロット氏

 

エルヴィオ・コーニョは、1990年創設の比較的新しいワイナリーだが、ワインアドヴォゲイト誌で90点以上を連発し、「ワイン&スピリッツ」の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー2016」にも選出された気鋭のワイナリーだ。しかもなんと5度目の選出だという。

ワイナリーがあるランゲはその昔、海だった場所が隆起し広大な石灰質土壌が形成された場所。南東向きの丘陵地帯に位置しているため非常に日当たりがよく、海洋性の穏やかな気候の恩恵も受ける好立地。芳醇でパワフルなワインが生まれる。

農薬や化学肥料の使用は最小限に抑え、最新技術と伝統的製法を上手に使い分けて醸造する進化型伝統派だ。温度調整とルモンタージュを自動制御する最新式のステンレスタンクを用いて「クリーンかつ繊細」な果実味を抽出。 熟成には伝統的な大樽を使い、ブドウ本来の果実味を研ぎ澄ますことで、風味豊かなワインに仕上げている。

プルロットは、バローロ最北の村ヴェルドゥーノ村の歴史あるワイナリー。その昔、樽でしか売買されていなかったバローロを瓶詰め販売したパイオニアで、ピエモンテの王族サヴォワ家御用達のワイナリーであったことでも知られている。

醸造工程のほとんどを手作業で行っており、機械はほぼ使わない。いまだに足で踏んでぶどうを破砕しているという。フレンチオークの大樽を用いることで、ヴェルヴェットのような優美な風味を引き出す。培養酵母は用いず野生の酵母を用いて自然発酵させ、30年以上使用した古い大樽を使用して熟成させる。繊細で優美なエレガントさを持つワインを造る。

カヴァロットは、バローロ5大産地のひとつ、カスティリオーネ・ファッレットの名門ワイナリー。ブドウの栽培から醸造まで古典的なやり方にこだわっている伝統派だ。農薬は使わないし、除草剤も使用しない(ボルドー液のみ)。60年代以降ブームとなった「グリーン・ハーヴェスト」もほとんど行わない。なるべく「自然のまま」の栽培にこだわり、雑草はある程度の高さまで刈り込んでからは自然任せなのだそうだ。創業から、現在の4代目まで、創業当時と変わらぬバローロ造りを引き継いでおり、ロバート・パーカー氏に「伝統製法にこだわる非凡な造り手」と絶賛されている。酸とタンニンのバランスに優れた、華やかな香りの気品あるワインの生産者だ。

バローロのワイン

エノテカギンザシックス店にずらりと並んでいたバローロワイン

 

試飲してわかったこと

この日、試飲したのは6本。エルヴィオ・コーニョからは、白ワイン「ランゲ・アナス・チェッタ 2016」と「バローロ・ラヴェーラ 2006」。ブルロットは、「バローロ・カンヌビ 2007」と「バローロ・モンヴィリエーロ 2007」。カヴァロットは、「バローロ・リゼルヴァ ブリッコ・ボスキス ヴィーニャ・サン・ジュゼッペ」の2010と1999のヴィンテージ違い。

やはりバローロはうまいと実感。それぞれに個性も感じられる。同じネッビオーロ種から造られたワインなのに、これほど味わいや香りが変わるのは、不思議だ。今回は伝統派のワイナリーばかりだったのに、これほどの違いが出るのは楽しい。バローロの進化を味わうことができた。

エルヴィオ・コーニョの白ワインの美味しさにも驚いた。バローロのワイナリーだからって赤ワインばかり選んでいたのではもったいない。ぜひ白ワインも試してほしいと思う。和食との相性も良さそうだ。

バローロのワイン、確実に進化している。もっといろいろ試してみたいと思った。ますますファンになった。

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