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シャブリ・プルミエ・クリュとは? 

「しっとり落ち着いた秋、冷やしすぎず、じっくりチビチビ飲むシャブリ」と答えましょう

土地の個性を知るなら、プルミエ・クリュ!

シャブリのアペラシオン(フランスにおける法律に基づいたワインの原産地名)は4つ。プティ・シャブリ、シャブリ、シャブリ・プルミエ・クリュ(1級)、シャブリ・グラン・クリュ(特級)と分類される。グラン・クリュのクリマ7つが1カ所に集まっているのに対し、プルミエ・クリュはシャブリの街を中心に東西南北へあまねく広がる。入り組んだ丘陵地帯ゆえ、斜面の角度や向きなどクリマ(細分化された畑)ごとにバラバラ。おかげで、クリマの個性が確立されているのだ。

シャブリも右岸、左岸でキャラクターが変わる

ボルドーのワインは、産地を大きく右岸、左岸の2つに分けて語ることが多い。同じくシャブリにも右岸、左岸がある。南東から北西へと流れるセロン川の右と左に、プルミエ・クリュの畑が点在。右岸は土壌がやや粘土質気味で、果実味があり重めのタイプが比較的多い。左岸は東や北向きな畑が多く、ワインは軽めの味わいが主流。もちろん畑の位置や生産者によってさらに味わいは変わってくるけれど、産地はひとつの目安になる。

シャブリ・グラン・クリュ Montmains

シャブリ・グラン・クリュ Vaillons

シャブリ・グラン・クリュ Vau de Vey

シャブリ・グラン・クリュ Fourchaume

個性豊かな40のクリマ

シャブリ・プルミエ・クリュのクリマは全部で40。ラベルには、プルミエ・クリュの表記に続けてクリマ名を名乗ることができる。そのうち主要なクリマとされているのは17。残りのクリマは近隣にある主要クリマに所属し、属しているクリマ名も名乗ることができる。たとえば、認定クリマのひとつヴォーピュランは、ヴォーピュランと名乗る以外に、所属する主要クリマであるフルショームを名乗ってもかまわない。

プルミエ・クリュはセラーで寝かせたくなる!

シャブリはブルゴーニュ地方で最北に位置し、さらに北へ進めばすぐシャンパーニュ地方。緯度が高く涼しい気候だから、酸味が豊かな白ワイン産地になる。ところで、長期熟成させたいワインの条件のひとつが、その酸。豊かな酸があれば、長くセラーで寝かせてもヘタることなく、複雑な深みが増してくる。酸とワイン自体のポテンシャルを兼ね備えたプルミエ・クリュなら、5~10年の熟成可能なアイテムも多々、なのだ。

もっともパリに近いブルゴーニュ

パリ発着でブルゴーニュ日帰り観光は可能か? 答えはYES! とくにブルゴーニュ最北のシャブリなら、片道200km弱。高速道路の出口から近いので、車移動がお勧めだ。2015年には、ブルゴーニュのブドウ畑がユネスコの世界遺産に。地形や気候に即して分けられたクリマを2000年にわたり管理し続けた歴史を根拠に、文化遺産として登録された。季節ごとに開催される祭りに合わせ、また修道院巡りを兼ね、シャブリ観光をしてみては。

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