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元祖ボルドー「グラーヴ」地区のつくり手たちの肖像

平均6代目の老舗銘醸地にはさまざまな家族のかたちがあった

Château Rahoul

シャトー・ラオール

ドゥルトの畑はシャトー所有も含め計500ha。

アットホームな労働環境で

あなたもドゥルト・ファミリーに?!

ラオールの白は、バーベナの香りとすべすべした食感が特徴。

血縁や婚姻によらない“ファミリー”も、グラーヴにはある。

ネゴシアンであり、ラオールをはじめ9つのシャトーを抱えるドゥルト。

ボルドー内で200人以上の社員が所属するこの大手企業で、注目したいのはスタッフ間の空気だ。エリートたちが肩肘張らず、ジョークを交えてやりとりする。

「この環境なら、そりゃおいしいワインができるはずだわ」と、傍から見ていて納得がいくほど、仲がいい。これもひとつのファミリーにカウントしちゃおう。

自分で畑を所有しワインを造るつもりが、「知識も経験も積めるドゥルトに入社したら24年経っちゃった」とマリエ=エレーヌ。

8つの樽会社と取引、「ブドウの出来に合わせて選別している」とフレデリック。

エノログのマリエ=エレーヌ・インキムベール曰く、「なにしろ、毎朝起きるたび『今日は〇〇をしてみよう』ってやる気に満ちてくる環境なのよ、ドゥルトって」。グラーヴの土壌について「全部で7パターン。深い砂礫質と、粘土石灰質と……」と指折り解説してくれたのはドメーヌ・ディレクターのフレデリック・ボナフー。「適したブドウを見極められるまでテロワールは完璧に理解すべき、というのがドゥルトの哲学だから」と彼も笑顔を絶やさない。さて、このお仲間に入りたい人に、とっておき情報を。

空席のない醸造家枠に入るのは至難の業だが、畑では常に人材不足。「フランス語が話せてトラクターを動かせる人は、すぐ採用!」とのことだ。

海運王が所有していた時代の名残りを紋章に見る。

ワインは澱引きせずアサンブラージュ。

La Vinotheque @ La maison des Vins de Graves

買物はグラーヴワイン委員会のお膝元ショップで

グラーヴワイン委員会のオフィスであり、プロ向けの試飲室、レンタルルームを併設するメゾン。とはいえ、訪問者の多くは一般人だ。お目当ては、約200種のグラーヴワインを揃えるブティック「ラ・ヴィノテーク」。グラーヴ、ペサック・レオニャン、クリュ・クラッセなど、エリアや格付けごとに棚が分けられ、お土産ワインを思いのままに探すことができる。

vinothequedesgraves.com

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