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フランチャコルタを担う新世代のつくり手6組

イタリアの高級スパーリングワインの産地を現地取材しました

つくり手その3

BIONDELLI

ビオンデッリ
Via Basso Castello 2-Bornato di Franciacorta 25046 Brecia
www.biondelli.com

オーナーのヨスカ・ビオンデッリさん。栽培農家だった父から畑を受け継ぎ、ワイナリー経営へ。

明確なスタイルを持つ新星 

アグリツーリズモにも対応

フランチャコルタ ブリュット 
シャルドネ100%。ドザージュゼロ。

栽培農家としての歴史は古いが、フランチャコルタのリリースは2010年から。

イギリスで投資家として財を成したオーナーが、2000年からワイナリーの仕事に参加。当初はチェザーレ・フェラーリがコンサルタントを務めた。

カッサーゴ・サン・マルティノのボルナートにある畑は8ha。典型的な表堆積土壌、グイヨ仕立てでシャルドネ、ピノ・ネロを栽培。

畑は2014年に有機認証を受けた

ワインはドザージュを抑え、ドライな味わいに。今春、ブドウ畑や庭園を望む宿泊施設もオープンした。

ワイナリーの裏手に広がる畑。

つくり手その4

ROMANTICA

ロマンティカ
Via ValLosa 29 25050 Passirano
www.romanticafranciacorta.com

親族とともにワイナリーを創設したオーナーのニコラ・アヴァンツィさん。

探し求めた理想郷で

2005年に創業した新進

フランチャコルタ サテン ロマンティカ
シャルドネ100%。

ワイナリーの創設は2005年、フランチャコルタは2010年がファーストヴィンテージという新しいワイナリーだが、ガルダ湖畔で開農した先々代がフランチャコルタに興味を抱いたのは1980年代。

飛び地なしの畑で建物付きという条件で土地を探し求め、辿り着いたのがパデルノ・フランチャコルタの10ヘクタールの畑だ。

ブドウは9割がシャルドネで、1割がピノ・ネロ。

土壌は砂と泥土の混合で、樹勢が強く、フレッシュでフラワリーな印象がワインに現れる。

カンティーナにはショップ、レストランも併設する。

華やかな香り、細やかな泡と軽快な飲み心地が特徴。

つくり手その5 

SANTUS

サントゥス 
Via Rossi 34 Rovato Bresia
www.santus.it

マリア(右)の父が所有する土地でワイナリーを始める。ジャンフランコはプーリア出身。

2人の農学者が

ビオロジック栽培を実践!

ドザージュゼロ フランチャコルタ ミッレジマート2012
泡が豊か。

ジャンフランコ・パガノとマリア・ルイザ・サントゥス、2人の農学者が創設。

パデルノ地区の10ヘクタールの畑に2000年からシャルドネ、ピノ・ネロを植え始め、2005年、4300本のリリースからスタートしたガレージワイナリーだ。

栽培はビオロジックを実践。

多様な微生物が共存する土壌は豊かで、収穫をギリギリまで遅らせることで、凝縮感のあるブドウが得られる。5種のフランチャコルタは共通して、豊かなアロマとしっかりとしたボディ、味わいと泡の持続性を持ち合わせているのが魅力だ。

シャルドネの畑。クローンは仏シャンパーニュ系。

つくり手その6

LANTIERI de PARATICO

ランティエーリ デ パラティコ
Via Videtti (ingresso da via 2 Agost)25031 Capriolo
www.lantierideparatico.it

当主のファビオ・ランティエリ。

貴族にルーツを持つ老舗

王道感のあるフランチャコルタ

フランチャコルタ リゼルヴァ オリジン 
優しい甘みを感じる。

11世紀にブレシア地区を支配した貴族がルーツ。

ワイン造りの起源も16世紀にさかのぼり、現在使用しているワインセラーも、当時建てられた歴史的建造物。

1974年、フランチャコルタで4番目に発泡性ワインを造った老舗ワイナリーだ。

モンテアルトの麓に広がる畑は日当たりがよく、夜はイゼーオ湖からの冷たい風が吹き、ブドウの生育を促す。発酵はステンレスタンクで行われ、一部をアルコール発酵終了後に樽へ。

果実味豊かでボディもあり、複雑味を感じるスタイルには王道感がある。

石造りのワインセラーは歴史的建造物。有名彫刻家が手掛けたという家紋も立派だ。

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