• TOP
  • #WINE
  • あの有名ワイナリーはどうサステイナブルか?

あの有名ワイナリーはどうサステイナブルか?

フェッラーリ(FERRARI)編

ワインを選ぶ際のキーワードとして、「オーガニック」「サスティナブル」などの考え方が、急速に存在感を高めている。その背景には、美味しさやラベルのカッコよさ、コストパフォーマンスの高さなど、今までよしとされてきたワインに関する直接的な要素に加えて、地球環境の保全や人びとの間の不均衡の是正など、世界規模での広い視座がある。そうした消費者の姿勢をあらわす言葉が「エシカル」。
美味しいことは大前提。ワインを飲みながら世界を思う。生産者の取り組みやこだわりを知り、また自らも社会的責任の一環として、ワインをチョイスするのがこれからのカッコいい大人のスタンダードなのである。
というわけで、WINE WHATは、有名ワイナリーの取り組みをご紹介します。このページでお話するのは、トレントにおけるスパークリングワインのアイデンティティーを確立したブランド「フェッラーリ(FERRARI)」です。

フェッラーリ無くして、トレントのスパークリングワインは無し

今日、ワイン愛好家の中でフェッラーリを知らない人はいないだろう。

シャンパーニュと同じ伝統製法で造られる、イタリアを代表するスプマンテ。イタリアンのある特別な日の食卓や御祝い事には欠かせない、ハレのスパークリングワインーーそんな、世界的認識は、すべてひとりのパイオニアからはじまった。

ジュリオ・フェッラーリ、その人である。

シャンパーニュやドイツのガイゼンハイムで修行を重ねながら、彼は故郷トレントに適合する新しいワイン造りを求め続け、新たなワイン産業を確立しようと
志向していたのである。

そして、ついにエペルネでシャンパーニュ製法にめぐり合う。彼は、「トレントのテロワールの方が、シャンパーニュよりも優れたシャルドネを育む」と確信。シャンパーニュと同じメトド・クラシコ製法を用いたスプマンテメーカー、フェッラーリを設立した。1902年のことである。

ジュリオ・フェッラーリは、100年以上昔からサスティナブルを志向していた大先達、というわけである。

後継者のいなかったジュリオは、トレントのワインショップのオーナーだったブルーノ・ルネッリ氏を後継者に任命。以降フェッラーリは、ルネッリ家の人びとによって、創業者の意志をさらに広げるかたちで継承され続けている。

ルネッリ家の三世代目、マルチェッロ、カミーラ、マッテオ、アレッサンドロ・ルネッリ

創業者の確信が現実のものとなる

現在フェッラーリは、年間生産量およそ550万本。メトド・クラシコ製法で造られたイタリアのスパークリングワインの20%、トレントにおいては85%のシェアを誇る。年間輸出量も、世界50カ国へおよそ70万本を数えるまでに成長している。

地域を代表するワイナリーだからこその矜持は、「ワインの歴史はブドウが育った土壌の歴史である」というフィロソフィーだ。

フェッラーリのみならず、ルネッリグループがもつすべての自社畑はオーガニック認証をけ、農薬の不使用、除草剤の不使用はもとより、持続可能な農業のために、自然な方法で畑の治癒力を高める処置をおこなっている。

600を超える契約農家もまた、グループが作った「持続可能で環境に配慮した山岳部でのぶどう栽培に関する議定書」を遵守することが義務付けられている。これは、畑の土壌を守ることばかりを志向しているわけではない。畑で働いている人やその家族、さらには近郊の地域全体の環境を、農薬や除草剤の害から守ることこそ、この取り組みの最も大きな目的なのだ。

その土地に生きる人びとへの配慮と、環境保全が、結局は質の高いブドウを育み、繊細でバランスが取れた高品質のワインが生み出され、食やシーンを彩る文化を育み、持続可能な経済活動にも結び付いていく。サスティナブルの理想のかたちが、ここにある。

こうした活動から生み出されるワインは世界でも高く評価され、2019年には、世界で最も権威あるスパークリングワインのコンペティション「シャンパン&スパークリングワイン・ワールド・チャンピオンシップ」において、過去最多の15のゴールドメダルを受賞。コンペティション史上初の3度目の世界一生産者に選ばれている。これは、名だたるシャンパーニュのグランメゾンをおさえての快挙であった。

必ずやトレントは、シャンパーニュを凌ぐ産地になるーー 創業者ジュリオ・フェッラーリの確信が、現実のものとなったわけである。

フェラッーリ

フェッラーリ フェッラーリ・ペルレ・ミレジム


 

サスティナブルについてもっと知りたいという人はこちらをお読みください。
「サスティナブルワインのある生活」

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP