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プイィ・ロシェ、プイィ・ヴァンゼル、プイィ・フュイッセの白ワインを発見!

ブルゴーニュワインの村のAOCの隠れた可能性 vol.2

ブルゴーニュの南に位置するマコネー地区は、優れた白ワインの産地でありながら格付け畑が皆無……というのは2020年9月までの話。今日では、759ヘクタールを誇るAOCプイィ・フュイッセのうち、193ヘクタールを占める22の畑(クリマ)が、プルミエ・クリュに昇格した。

プイィ・フュイッセ生産者組合が2010年にINAO(国立原産地名称研究所)へ格付け願いを正式に申請してから、約10年。長きに渡りINAOが区画ごとの土壌や品質をチェックし、ようやくプルミエ・クリュ獲得にこぎつけたプイィ・フュイッセは、名実ともにマコネー地区の輝けるスターとなったのだ。

これからワインの資格認定試験を受ける皆さーん、はい、ココ試験に出まーす!

「また暗記する単語が増えちゃう」と受験生はゲンナリだろうが、本当は単語を覚えるだけでなく、その周辺の知識もまとめておさえたほうが、記憶は定着しやすいもの。

プイィといえば、プイィ・フュイッ セのほか近隣にプイィ・ロシェ、プイィ・ヴァンゼル、と全部で3つの村名アペラシオ ンが存在する。

プイィ・フュイッセ (c)BIVB Aurelien IBANEZ

この3つがどう違うのか。新プルミエ・クリュ誕生のニュースとともに知っておくのも悪くない。昨年9月に、ソムリエ、岩田渉さんがプイィの3つの村名アペラシオンにまつわるWEBセミナーを開催(ブルゴーニュ委員会主催)していたので、その内容をかいつまんでお伝えしよう。

まずはプイィ・フュイッセですが、昔はガ メイが植えられていました。フィロキセ ラ禍で再植しなければならなかったとき、シャルドネに変えたのです。その方がテロワールにも合っていたからです。 栽培面積は、759ヘクタール。3つのプイィのなかで一番広く、生産者も330と多いですが、ほとんどが6~7ヘクタールを所有する家族経営の小さな造り手。

次に、プイィ・ロシェ。34ヘクタールと、3つのプイィの中で一番小さなアペラシオン。1980年までほとんどが協同組合のワインでしたが、現在は50%に。プイィ・フュイッセの影に隠れがちなエリアながら、90年代から参入してきた若い生産者の活躍で、今は名声を獲得しています。

プイィ・ロシェ (c)BIVB Aurelien IBANEZ

プイィ・ヴァンゼルは、栽培面積が61ヘクタール。急こう配の東向き斜面が特徴的です。19世紀、パリ~リヨン間に鉄道が敷かれたことがきっかけで、フランス国中に産地名が知られるようになりました。有名な造り手が活躍するエリアで、生産者のフィロソフィーや個性が加わり、多種多様なワインが生まれています。たとえばドメーヌ・ド・フーシアキュのプイィ・ヴァンゼル2016を試飲すると、香りは穏やかながら様々なディテールを持ち合わせ、澱の旨味も独特。酸は非常に長い余韻を作り出していますよね。

岩田さんの解説のおかげで、プイィの村名アペラシオン3つの違いが明確に。あとは実際に飲んでみるだけ。 村違いでの比較試飲がオススメだが、プイィ・フュイッセはプルミエ・クリュ昇格で人気上昇は不可避。早めにゲットしておくのが得策だ。

岩田渉ソムリエによるセミナーはこちらで確認できます。
youtube.com/watch?v=gTkuSxMUevY

Domaine Marcel COUTURIER
Pouilly-Loché Vieilles Vignes 2017

ドメーヌ・マルセル・クーテュリエ
プイィ・ロシェ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2017

シトラスから白桃、アプリコットまで、様々なフルーツの個性が出やすいと言われているプイィ・ロシェ。

「香りの第一印象からも凝縮感が感じられる。アプリコット、ネクタリン、黄桃のような黄色いフルーツが完熟したアロマが支配的。ローストしたナッツやスパイスの香りが、奥行きを与えてくれる。なめらかな酸と豊かなアルコール度数のおかげで、食感は非常にスムーズでなめらか。ブルゴーニュはブレス産の鶏で有名ですし、『鶏肉のガストン・ジェラール風』のような、生クリームやコンテチーズを合わせた非常にリッチな郷土料理と合わせていただきたい」(岩田さん)

Domaine de FUSSIACUS
Pouilly-Vinzelles 2016

ドメーヌ・フーシアキュ
プイィ・ヴァンゼル 2016

12ヘクタールの畑を夫婦で所有し、ワインを造るドメーヌ・フーシアキュ。フーシアキュとは、フュイッセ村に住んでいた領主の名字だ。2016年はブルゴーニュ全体の気候が振るわず、生産量も少ない年だった。

「フレッシュでやや固さの残るフルーツ、木樽由来のバニラビーンズ、ヘーゼルナッツのような香ばしい香りも。香りは穏やかながら、様々なディテールを持ち合わせ、フレッシュな活力が感じられる。同ワインの2017年になると、今度は豊かな凝縮感が全面的に。完熟した黄桃はコンポートのネクタリン、アプリコットなどの香りがあり、木樽のニュアンスも強すぎない」(岩田さん)

Domaine du Château de VERGISSON
Pouilly-Fuissé Sur la Roche 2017

ドメーヌ・デュ・シャトー・デ・ヴェルジッソン
プイィ・フュイッセ シュール・ラ・ロッシュ 2017

力強さとエレガンスを持ち合わせ、3産地のなかでもエイジングのポテンシャルが高いと言われているプイィ・フュイッセ。その村のなか、ヴェルジッソンの岩山を仰ぎ見る位置で10ヘクタールの畑を管理するのがドメーヌ・デュ・シャトー・デ・ヴェルジッソンだ。

「第一印象から複雑な香りで、様々な個性が幾重にも重なる。香りをずっと嗅いでいたくなる」と岩田さん。コート・ドールの白と比べても遜色なく、ブラインド試飲したら多くの人の回答が楽しみになるワイン、だとか。合わせる料理は格の高いものを。「魚介ならカニを炭火で焼いたものや、クリームを加えたグラタン甲羅焼など」(岩田さん)

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