「オススメできる」の部
08
バローネ・ピッツィーニ
フランチャコルタ NV [泡・白]
フランチャコルタのエリアに1870年設立された醸造所で、1998年から有機栽培に取組んでいる。
【石田】還元的な造りのスパークリングワイン。柑橘系のアロマとともに、メタリックな香りと火打石のようなスモーキーさ。ドライな味わいでシャープな仕上がり。
【柳】輝きのあるゴールド。アカシアのはちみつ、スミーキーでイーストの香ばしいフレーバー。ピュアな酸味も感じられ、全体のバランスがよい。酵母由来の旨味も比較的しっかりと感じられる。
09
ファミリア コネサ ボデガス イ ヴィニェドス
ラ ドンセラ シャルドネ 2016 [白]
ラ・マンチャ地方の標高1100mを越える高地に畑があり、昼夜の寒暖差が大きい。土壌は石が多い。
【石田】洋ナシ、ジャスミンに石灰が感じられる。華やかな香りをもち、濃縮感のあるワイン。ストレートでドライな酸味。アフターに潮風を思わせるヨード感。
【柳】濃いめのイエロー。フレッシュで完熟一歩手前のピーチやパイナップル。ストラクチャーがしっかりした白ワインで、味わい深いものがある。アフターに少々、ナッツぽさも感じられる。
10
ルイ・ジャド
スティール・シャルドネ 2016 [白]
ブルゴーニュの大メゾン、ルイ・ジャドが、ブルゴーニュ産のシャルドネをステンレスタンクのみで醸造したワイン。
【石田】全体に控えめな印象だが、そこそこの濃縮感があり、スムースな喉越し。上品な仕上がりで心地よく、旨味がよくのっている。酸のレベルが高く、フレッシュな味わい。
【柳】冷涼なイメージの広がる、クリーンでクリアな風味。繊細なタッチ。上品でエレガントなスタイル。ヨードっぽさが感じられるので、シーフードとの相性が良さそう。
11
ロアーカー
ヴァルディファルコ ヴェルメンティーノ 2015 [白]
マレンマ・トスカーナDOCのヴェルメンティーノ。海からわずか3kmの石灰質土壌で栽培されたブドウを使用し、自生酵母による自然発酵。ステンレスタンクと大樽で3カ月間熟成。
【石田】カリン、マグノリア、キンモクセイ、それにベルガモットなど豊かなフレーバー。濃縮感があり、ボリュームが大きく、豊潤な味わい。
【柳】オイリーな口当たりで滑らかなテクスチャー。ボディには厚みが感じられるが、酸が穏やかで少々重い感じもする。アフターのキレが早い。
12
ブライドルウッド・エステート
ブライドルウッド シャルドネ 2015 [白]
カリフォルニアのセントラルコーストを地盤とするワイナリー。このシャルドネはチョークや砂の土壌から。
【石田】パイナップル、バニラ、バターなど濃縮感のあるフレーバーで、今ではノスタルジックすら感じられる新世界シャルドネのスタイル。芳醇でゴージャスだが緻密な酸もあり。余韻にトーストの香ばしさ。
【柳】濃厚な黄金色。過熟気味なことは否めないが、ここまで熟させるのも見事。この手のワインが好みな人がいることも見込んだ確信犯的な造り。ギラギラしたLEON風の風味。
13
ドメーヌ ル ルー ブルー
ヴォル ド ニュイ ロゼ 2016 [ロゼ]
2011年にプロヴァンスのサン・ヴィクトワール山の麓に誕生したワイナリー。ビオロジック農法を用い、2015年にエコセールの認証を取得した。このロゼはダイレクトプレスで造られている。AOCプロヴァンス。。
【石田】洗練されたスタイル。フレッシュでクリーンな印象。緻密な構成でジューシーな味わい。余韻に塩味と旨味が感じられる。
【柳】色調は淡いオレンジがかったバラの花びら。小さな赤い木の実やハーブのアロマ。酸味のバランスがとれ、とてもチャーミングなロゼ。
14
グランデス ビノス イ ビニェードス
3C プレミアム セレクション 2014 [赤]
グランデス・ビノスは、1997年にDOカリニエナの5つの協同組合が統合された、アラゴン州最大のワイナリー。このワインは標高500~700mの高地で栽培されたカリニャンを使用。フレンチオークで5カ月間熟成させたもの。
【石田】野イチゴや甘草など凝縮感のあるアロマティックなワイン。芳醇でジューシー。緻密な構成。
【柳】まだ紫色の残るルビー。瑞々しいプラムのアロマにスパイシーなニュアンスも。豊かな果実味をもち、タンニンはこなれている。
15
ファミリア コネサ ボデガス イ ヴィニェドス
ラ ドンセラ テンプラニーリョ 2015 [赤]
シャルドネと同じくラ・マンチャ産。標高1100mの高地で栽培されたブドウから造られる。無農薬栽培に加え、動物由来の成分は一切使わない。
【石田】ラズベリー、スウィートスパイス、それに紅茶などフレーバーが豊か。しなやかな飲み口でスムースな喉越し。しかし、アフターにはタンニンがしっかり感じられ、ワイン全体を引き締める。
【柳】よく熟した赤い果実にブラックオリーヴ。舌触りがシルキーで、全体にまろやかな味わい。地中海風の料理と合わせると良さそう。
16
フランツ・ケラー
フォン・レス・シュペートブルグンダー 2015 [赤]
バーデンのオーバーベルゲン村にある醸造所で、VDPのメンバー。当主のフランツ・ケラーは、ワイン商、レストラン経営、ホテル経営をこなす。
【石田】芳醇で豊かなフレーバー。オー・ド・ヴィや紅茶などすでに熟成感のある雰囲気。リッチでふくよか、芳醇で緻密なワイン。
【柳】色調は淡いガーネット。しおれたバラや中国茶のような複雑な香り。しなやかなテクスチャーで舌触りも滑らか。スパイシーな余韻。
17
ビーニャ・タラパカ
グランレゼルバ ブルーラベル 2014 [赤]
ビニャ・タラパカの最高峰のキュヴェで、ボルドー品種にシラーをブレンドしたワイン。マイポ・ヴァレーの山々に囲まれた盆地状の土地にブドウ畑、ロザリオ・エステートがある。
【石田】フレーバーは複雑で、ユーカリミントの涼やかな印象。果実味とタンニンのバランスが良くとれている。
【柳】まだ紫色の残るルビー。瑞々しいプラムのアロマにスパイシーなニュアンスも。豊かな果実味をもち、タンニンはこなれている。
18
ビノミオ
モンテプルチアーノ ダブルッツォ リゼルヴァ 2013 [赤]
アブルッツォ州のラ・ヴァレンティーナ社とヴェネト州のイナマ社とのコラボレーション。この州に古くから植わるモンテプルチアーノ、「クローネ・アフリカ」からつくられる。
【石田】凝縮感に富み、アロマティック。アメリカンチェリーやボタンのアロマ。鉄分も感じられる。果実味高く、がっしりとした骨格もあり、収れん性の渋味が全体を引き締めている。
【柳】ほどよい濃厚さ。チャーミングな果実感。緻密なタンニンによるしっかりとしたストラクチャー。調和のとれたワイン。
19
ブシャール ペール エ フィス
ブシャール ペール エ フィス ジュヴレシャンベルタン ムッシュ ジェラール セレクション 2015 [赤]
ブシャール ペール エ フィスのワイン調達責任者、ジェラール・アーセンドゥーがセレクトしたジュヴレ シャンベルタン。。
【石田】嫌気的なスタイルのピノ・ノワール。メタリックやスモークのニュアンス。成熟度の高いブルーベリー。厚みがあり、また収斂性のタンニンが、骨格を築き上げている。
【柳】固く閉じているが、ピュアでクリーンなピノ・ノワール。ポテンシャルの高さを感じる。サビ鉄っぽい味わいと締まったタンニンから、赤い粘土を連想させる。
20
ハンブルドン
クラシック・キュヴェ NV [泡・白]
2014年をベースに2010年のリザーヴワインを5%ブレンド。全体の6%は樽熟成させたもの。澱とともに最低22ヶ月間瓶内熟成。ドザージュは7g/l。
グランデス・ビノスは、1997年にDOカリニエナの5つの協同組合が統合された、アラゴン州最大のワイナリー。このワインは標高500~700mの高地で栽培されたカリニャンを使用。フレンチオークで5カ月間熟成させたもの。
【石田】ピュアで率直なスタイルのスパークリングワイン。青リンゴの清々しい香りにコリアンダー。緻密で豊富な酸が生き生きと。余韻も十分長い。
【柳】やや濃いめのイエローゴールド。ボディは細めだが、バランスはよく取れていて、ほどほどの複雑味も感じられる。味わいに旨味ののったスパークリングワイン。
21
ドメーヌ・マルク・テンペ
リクヴィル アンヌ 2014 [白]
マルク・テンペが2014年に”アンヌ”さんから取得したリクヴィル村の区画のもの。大樽で自然発酵、24カ月間澱とともに熟成。
【石田】濃密な印象のネクタリン、ハチミツ、フルーツのコンフィ。ドライな味わいだがクリーミーなテクスチャーをもち、調和のとれた酸味。
【柳】フローラルではちみつのような香しさ。色はやや濃いめでスキンコンタクトか亜硫酸無添加か。味わいは濃厚だがけっしてファットではない。多分に実験的なワインと思われる不思議な風味。
22
ヴィッラ・マティルデ
ヤンモ・ロッソ・カンパーニア 2013 [赤]
ナポリとローマの中間のファレルノに本拠をもつワイナリー。アリアニコをはじめとするカンパーニャ州の土着品種をステンレスタンクで発酵、熟成ののちブレンド。
【石田】野バラ、ゼラニウムなどフローラルなフレーバーに、ビーフジャーキー、紅茶など香りは複雑で豊か。スムースな飲み心地で滑らかな舌触り。その一方、骨格もしっかりと感じられる。
【柳】熟成感のある色調。チェリーにハーブ、スパイスや土っぽさなど、複雑な香り。ミディアムボディながら、酒質はしっかりしている。
23
ドメーヌ・アルマン・ジョフロワ
ジュブレ・シャンベルタン 2014 [赤]
19世紀から続くジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ。現当主のフィリップ・アルマンで5代目となる。9haのブドウ畑を所有。100%除梗。5日間の低温マセレーションののち発酵。この村名ジュヴレは20%の新樽率で12カ月の樽熟成。
【石田】好気スタイルのピノ・ノワールでキノコやヨードなど複雑なフレーバー。しなやかな味わい。緻密でジューシー。旨味がのっている。
【柳】冷涼感のあるワイン。香りにお醤油のニュアンス。やや閉じ気味。印象的な酸。タンニンは滑らかでシルキー。