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紫貴あき × 柳 忠之によるシャンパーニュ・テイスティング 【ブリュット編】

大手メゾン30アイテムを一挙比較試飲しました

ピノ・ムニエ比率が高めの2アイテム

紫貴 結論が出たところで、次はピノ・ムニエの比率が高めの2本を。シャルドネ主体よりは酸が和らいでふくよかになりますね。

 シャンパーニュを飲み慣れていない人にウケそう。

紫貴 そうですね。ただ、スパイシーさも加わるので、そこを「クセがある」と感じるかも。本当に初心者向きかどうかは迷うところです。

 クセの方向性も各メゾンで異なり、「ニコラ・フィアット」(07)はいわゆるスパイシーで、「ペリエ・ジュエ」(08)はよりハーブっぽい。でも、どちらも共通して心温まる柔らかさがあります。

紫貴 その温かみが、気温の下がった真冬のパーティにピッタリです。

07 ニコラ・フィアット

セレクション・ブリュット NV

紫貴 アメリカ在住時、現地で絶大な人気を目の当たりにしたニコラ・フィアット。こちらは黒ブドウ品種ならでのスパイシーさや、ほんのりとした甘味があり、やわらかく穏やかな味わい。

 生姜のど飴に似たスパイス感。合わせたいのは、しょうゆや味醂で下味をつけた鶏の唐揚げや、ジンジャーを効かせたフライドチキン。

おすすめ:フライドチキン

品種構成:シャルドネ10%、ムニエ50%、ピノ・ノワール40%
輸入元:日本酒類販売
希望小売価格:5,200円

08 ペリエ ジュエ

ペリエ ジュエ グラン ブリュット NV

紫貴 煎茶に似たハーブのニュアンスあり。甘めでやさしいキャラクター。

 先日、醸造責任者に「以前と比べ、角が取れてまろやかになりましたね」とたずねたら、「温暖化でブドウがよく熟すようになったことも理由のひとつ」と。プレスティージュのベル・エポックが持つ繊細さとデリケートさを継承。

おすすめ:ローストビーフ

品種構成:シャルドネ20%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40% 
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン
希望小売価格:7,050円

シャルドネ、ピノ、ムニエほぼ等分の4アイテム

 ここからは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエがほぼ等分の4本を。

紫貴 安定のおいしさを誇るのは、「モエ・エ・シャンドン」(09)。この造りの上手さはもう認めざるを得ません。

 年間に何万本と大量生産しているのに、醸造責任者のブノワ・ゴエズは「いつでもどこでも誰が飲んでも満足できるように造っている」と語っていました。

紫貴 すごい。結婚式など、いろんな人が集まる場所にピッタリですね。

 しかも、料理はなんでも合わせられるし。さて、オールマイティなモエ・エ・シャンドンと同じエペルネにメゾンを構える「ポル・ロジェ」(10)はいかが?

紫貴 特別感が出てきますね。分かる人のためのシャンパーニュ。

 この熟成感は、玄人好みでしょう。パーティというより、自分ひとりでしっとり飲みたくなるのが、「ジャカール」(11)。

紫貴 あれれ、パーティ向けという大前提が崩れかけてますけど。

 春、山菜の天ぷらや菜の花のお浸しと合わせて飲みたいな~。

紫貴 そもそも柳さん、パーティお好きなんでしたっけ?

 さっさと帰るタイプ。

紫貴 仕事柄、パーティに出席しすぎだからですよ……。気を取り直し、オールマイティなシャンパーニュに戻りましょう。「ポメリー」(12)は、ややタイトながらも万人向けのスタイルです。

 さすが、シャンパーニュで初めてブリュットを造ったパイオニア。

紫貴 この(09)から(12)の4本は、同じようなセパージュながら、違いは確かにありました。

 でも、バランスがとれているので、どれも初心者に勧めやすい。ブリュット選びに困ったら、この4本から選べばハズレはありません。

09 モエ・エ・シャンドン

モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル NV

紫貴 ワイン入門者がまず初めに飲むシャンパーニュとして、絶対に期待を裏切らない。香りは親しみやすく、酸もシャープすぎず、味わいが真ん中でキマッている。これが皆のなかでシャンパーニュの基準となるのも当然。

 バターに似た香りが少々。甘味も熟成感もちょうどいい。柔らかく包み込んでくれて、けして重くない。

おすすめ:生ハム

品種構成:シャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワール
輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
希望小売価格:6,300円

10 ポル・ロジェ

ブリュット レゼルブ NV

紫貴 ブリオッシュが香り、口当たりがなめらか。澱との接触期間、熟成期間の長さを思わせる。

 これで7,000円はお買い得! イギリスで愛されてきたシャンパーニュだけに、旨味がギュッと凝縮しながら熟成した印象はまさにイギリス人好み。ミモレットやコンテなど、旨味の詰まったハード系のチーズを。

おすすめ:チーズ

品種構成:シャルドネ33%、ピノ・ムニエ33%、ピノ・ノワール33%
輸入元:ジェロボーム
希望小売価格:7,000円

11 ジャカール

モザイク・ブリュット NV

紫貴 香りがとてもフレッシュで、心地よい苦みを感じる。タイトに引き締まった、緊張感のある味わい。ワインと合わせるのが難しいとされるきゅうりと案外うまくいきそうなので、きゅうりのサンドイッチと合わせてみては。

 フレッシュだけれど、ブラン・ド・ブランほどシャープではない。ほろ苦くて山菜に合いそう。

おすすめ:サンドイッチ

シャルドネ35~40%、ピノ・ノワール30~35%、ピノ・ムニエ25~30%
輸入元:国分グループ本社
希望小売価格:6,000円

12 ポメリー

ポメリー ブリュット・ロワイヤル NV

紫貴 クセがなく、果実味と酸のバランスがとれている。オートリシスの影響も感じつつ、全体はキリッとした、じつにブリュットらしい印象。

 よくまとまっている万人向けのシャンパーニュで、人、シーン、料理を選ばない。けして酸が尖っているわけではなく、残糖が感じられない分、辛口に感じる。魚介類に合わせたい。

おすすめ:スモークサーモン

品種構成:シャルドネ34%、ピノ・ノワール33%、ムニエ33%
輸入元:ヴランケン ポメリー ジャパン
希望小売価格:6,800円

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